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1話
なんで私は、産まれてきてしまったんだろう。
人間にもなれず、化物にもなれず
私は今何を見てる?
私は今誰?
私は何?
わからない。
わからない。
ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイ!!
「だ、れか、助け、て!」
「お前なんか助けれる奴なんかいねぇよ」
「誰っ!!」
「お前を助けれるのは、お前だけだよ」
「私自身?」
「そうだ。人は、誰かに助けられるんじゃない。自分自身で助かるんだ」
「んなの、できたらやってんだよ!!!」
でも、できねぇんだよ。
少女は小さく呟いた
「それは、お前が此処にいるからだ。此処からどっかに行けば、きっと助けれる」
「私に此処にから居なくなれって言ってんのかよ」
「・・・・あぁ、そうだ」
「そーかよ。じゃあ、仕方ねぇな。どっか遠くに行ってみるわ」
「そっか。気ィつけてな 。ユイ・アルテイラ」
「フルネームで呼ぶなよ。じゃあな」
「あぁ」
少女は前に踏み出そうとした時男の方を振り向いた
「お前、名前は?」
「さぁな。お前が俺の事思い出したら教えてやるよ」
男は、小さく微笑んだ
そして、物語は始まる