表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

パワーストーンと私の縁

作者: 美作 時雨

 パワーストーン、見た目には様々な形と色をしたちょっと綺麗な石。しかしその名の通り石によって異なる特殊なパワーを持っていると言われている。


 さらにパワーストーンと、それを持つ人間との間に相性があり、それが良いほどパワーを発揮しやすいと言われている。その「相性」を見分ける方法の一つにオーリングテストがある。


 やり方は簡単。左手にパワーストーンを持ち、右手の親指と人差し指で輪を作る。そして輪を作った二本の指を友人などに引っ張ってもらう。相性が良ければ、輪を作った指は離れず、悪ければ指はすぐに離れると言う。それは縁とも呼ばれるのかも知れない。


 かなり前の話になるが、恋愛運が欲しいと言う単純な理由で、知人とパワーストーンの専門店に行ったことがある。


 店員さんにラピスラズリを勧められたので、前述の知人とオーリングテストをしてみる。しかしどれを選んでも指はすぐに離れてしまう。


「やっぱりそう簡単に運は手に入らないのかな……」と思いながら店内を見渡すと、丸い小さなクリスタルがあった。すべてのパワーストーンの基幹となる石で、気を整える力があるらしい。


 なぜかわからないが、そこにあるクリスタルでオーリングテストをやってみようと思い立ち、知人に再度協力してもらった。


 すると! さっきまでいとも簡単に離れた指が全くと言っていいほど離れない。知人も何かに火がついたのか本気モードで外しに来た。しかしこちらも対抗心丸出しで輪を崩さないように力を込め、ついには二人で「うぉぉぉぉ!」と声まであげてしまったのだ。それでも指が外れない! さすがに「あ、もうそのぐらいにしてください」と店員さんからレフェリーストップが入ってしまった。


 そして、件の店員さんが半ば呆れていたのと、先ほどのテストの結果から、私はそのクリスタルを購入することにした。


 それからもう何年も経つ。私はしがないサラリーマンだが、正社員として働いている。今は正社員で居続けることさえ難しい時代。もしかすると、クリスタルが気を整えてくれているから、仕事を続けていられるのかも知れない。縁あって私のところに来たこのクリスタルを、これからも大切にしようと思う。


 ん? 恋愛? それは皆様のご想像にお任せすることとする。


 人と人との間に縁があるように、人とパワーストーンとも縁があると思う。ここまでお読みいただいた読者の皆様との縁に感謝を申し上げ、結びとしようと思う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ