私と犬
初投稿です。
温かな目で見て頂けると嬉しいです?。
コツ,コツ,コツ
何かが歩いてる
こちらに向かって
ゆっくりと
私の歩幅に
合わせるように
何かが後をつけている
ある焦燥感が
帰りのバス停から
続いてる
走っても
止まっても
それは変わらない
風がやみ
人気が消えた
後ろの気配も
一緒に消えた
公園の中に
私はいた
私はベンチに
腰掛けた
私の憩いの場
長閑な空気に
満ちている
下宿先で唯一
落ち着ける空間だ
カサ,カサ,カサ
落ち葉を踏みしめる
音がした
辺りには
人影はない
ガサガサ
また、音がする
明らかに
何かがいる
私の後ろの
植木の中に
勇気を持って
恐る恐る、私は
振り返った
・・・・・・・。
それは、犬だった
バス停の近くにいた
捨て犬だった
それが犬と知った時
ただただ 脱力した
私は犬に好かれやすい
私も犬は大好きだ
それでもこれは
予想外
知ってか知らずか
パタパタパタ
そいつは嬉しそうに
尻尾を振っていた
私に「かまってくれ」と
言わんばかりに
私を主と見做さんばかりに
結局私はそいつを
育てることにした
追い返しても
夜にはいつも
家の前
すがるような
つぶらな目で
「ここにおいて」と
私に訴える
そのころ既に
そいつは有名
近所の住民
可愛がる
皆と一緒に
遊ぶけど
行き着く先は
私の家の前
続くこと10日間
遂にわたしは諦めた
管理人さんも
呆れ顔
代わって
そいつは
得意顔
元気に尻尾を
振っている




