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そうだ、女の子を壊してヤンデレにしよう(旧題:そして俺は彼女達を堕とす)  作者: pawa
1章 そして俺は同級生を後輩に堕とす
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1章3話

大体その数週間後。

俺は海の親が日舞の他に兼業している剣道道場にやってきた。

理由は言わなくてもわかるだろう、海にもっと近づいて依存させるためだ。

そのことに海はとても喜んだ。日舞の稽古をサボって俺の稽古に混ざるくらいにはしゃいでいた。


何故海は絶対である親を無視して俺と一緒にいるのか? 親が怖くないのか? 勿論、彼女の中で両親よりも俺の存在が大きくなっているのもある。だが、他にも理由はある。それは、彼女の両親がサボることを少しだけ許したからだ。両親は典型的な不器用だったのだ。厳しくすることでしか、優しさを示せない人達。それを小さい子供に理解できるはずがないだろうが、彼らは自分の教育が間違っていると気付いていない。おそらく、彼らも子供の頃にそのような教育で育ってきたのだろう。そんな彼らが俺が来たことで優しさを少しだけ見せただけである。少しは子供らしくさせたいという、な。

……まあ、彼らがサボることを許したのは、俺が教師や教育委員会などに告げ口したのも要因の一つだがな。


そのように、海の日常を侵食していった中で大イベントが起きてしまった。というか起こさせた。

海が男の子、女の子両方から軽いいじめを受けてしまったのだ。……まあ原因は俺なんだけど。

はじめに、クラスメイトの一人の男の子(気が強いガキ大将系(仮にジャイ○ンと名付けよう))に『海ちゃんがお前のこと好きだって言ってたぜ』と嘘を流した。

それを真に受けたジャ○アンは海ちゃんをからかったりした。彼が顔を赤らめている様子から、彼は海が好きになってしまったようだ。単純でかわいいものだ。男というのは好きな人をいじめたくなる人種だもんな。そしてついでに海といつも一緒にいる俺も嫉妬でからかわれた。女子なんかと遊んでいると。俺はその言動に内心ほくそ笑んでいた。それは彼が感情的になっている証なのだから。


また、海は女子からもいじめを受けていた。これも俺のせい。クラスの女の子のリーダー格が俺に惚れていることを利用し、そいつ主導でいじめを実行させた。俺を独占している海がウザかったんだろう。つつけば簡単に爆発した。

それを俺がなんなく解決してしまったのだ。後腐れなく。

方法は簡単だ。リーダー格達に恐怖や苦痛を与えればいい。俺は単純で最も効果がある暴力に頼った。暴力というものは本当に手早く『教育』ができる。人は痛みを与えられると、今まで考えていたことが飛び、痛覚で頭が一杯になってしまう。その単純で簡単な教育で、彼らが何をしてしまったか、何をすればいいのかじっくりと教えていった。また、俺は彼らに対して、仲間割れを発生させたり、仲間外れにしたりした。それだけで、未成熟な子供たちは、いじめる気力を失せていった。

簡単に言うと、これまでの行為はマッチポンプだった。


その事件からますます俺に依存するようになった海。

そしてお家のことも解決。海ちゃんの時間を増やしてくださいと色々なこと(体罰の証拠をもっと色々なところに報告とか)をして親を認めさせた。

それだけで彼女は俺に本当に依存してしまうようになっていった。

まあ、今述べたこれだけじゃ完全に依存しないだろうけど、それからもいろいろやっているからな。


例えば、思春期である中学生の時、彼女自身に両親の異常性を悟らせて絶縁紛いのことをさせたりもした。まあ、絶縁紛いといっても、無視しろ、絶対に言うことを聴くなと命令しただけだよ。これによって両親との交流を限りなく絶たせ、頼ることができる人を限りなく少なくさせた。


また、これも中学の頃だが、彼女のせいで俺が虐められているのを見せかけたりもした。建前上は『美人な海と付き合うなんてムカつく』という理由でね。もちろんそれもマッチポンプだよ。実際はその場で虐めている振りをしろと命令していた。何でそんなことができたのかって? それは公立中というのは、ほぼ小学校の人間関係を受け継いでいるからさ。その人間関係を継続しつつ、また応用していけば簡単だ。大変だったが、それで海ちゃんの罪悪感を煽って依存させられるなんて安いもんだよ。


後はそうだなぁ……。わざと海の目の前で交通事故を起こしたりなんかもしたなぁ。

あの時は故意に海を否定するようなことを言って(この時は、『俺に依存しすぎてキモ過ぎ』だとか言ったっけ)傷つけてボーっとさせた後、車に轢かれそうにさせたんだっけ。車の運転手も俺の差し金で。それで俺が庇って怪我をして、海に更なる罪悪感と依存心を抱かせたんだ。


一つ、アイスブレークとして、海とは違う女の子の話をしよう。

俺は海だけを攻略したわけない。時間はたくさんあるのだから。何事にも保険は必要なんだ、同時攻略している。この世界、というか俺が今まで通った学校は少々異常だ。何と言うか、本当に漫画の世界に入ったのかというくらい美少女が多い。だから俺は他のクラスの子を攻略していった。

その子もとんでもない美少女だった。名前は……、とりあえずBちゃん(……忘れたわけじゃないよ!)。元気っ子で、友達も多いし、家も普通な海とは正反対な女の子。そんな子を保険にしたのは勿論美少女というのもあるが、海のような陰気くさい女ばかり相手していたら気が滅入ってしまうからだ。……ちょっと海をdisり過ぎたか? 


そして海の嫉妬と独占欲を煽るために、わざとBちゃんを目の前で抱きしめさせたり、海との約束を彼女のために破ったり、彼女とキスをしたりもした。

俺には他にも仲が良いキープちゃんがいて、別にお前だけじゃないんだぞというところを見せ付けるのが大事なのだ。これも姉さんに教えられた。


そして、依存イベントを消化させつつ(海が初めてできかけた友人(ま、Bちゃんなんだけど)、その人が俺に告白して海ちゃんから俺を奪おうとする姿を見せたりね)、順調に依存させつつ、現在に至る。




………

……


『3gqtosf@r0』


………

……




現在、俺の家で海と二人きりで自室で遊んでいた(具体的に何していたかは言えないよ!)。


海は俺を涙目で睨んでいる。睨んでいるのだが、その瞳にはいつもの力が籠っていなかった。それは形だけの反抗なのだろう。いや、その憔悴した様子は過去も悔いているのだろうか。

だが、そんな絶賛思春期のやつにわざわざ付き合う程俺は優しくはない。


「……で、誰のせいなんだ?」


「そ、それは……」


海は制服のスカートを握り締めながら歯噛みした。そうそう制服と言えば、現在俺達は同じ高校に通っているんだ。その学年はというと……


「俺は2年、海は1年。これからますます敬語が必要になるな」


「……」


昔のまじめな海を知っている者だったら信じられないだろうが、こいつは留年してしまったのだ。

原因は間違いなく俺。彼女に無理難題を押し付けてきたのだ。

俺の親が海外出張していて、家に誰もいないから、迎えてくれる人が欲しいなーっと戯れに話したら、わざわざ何も言わず午後の授業をサボって家でスタンバってたし、俺が病気になったらまた学校サボって看病してくれた。

憧れ。そして罪悪感と、捨てられたくないって気持ちで一杯一杯なんだろうな。


彼女に無理をさせ過ぎて、学校に出ないようにしてしまったため、進級できなくなってしまったのだった

これで彼女の順調だった社会への成功の道も途絶え、もはや俺に頼るしかなくなっていた。高校での留年というのは痛すぎる。社会から偏見をもたれやすい。別に病気とかでそうなったわけじゃないし。何より友人関係を構築するのがとても困難になる。


大学受験で挽回すればいいだって? それは無理だよ。

現在のこいつの学力はもはや壊滅的で(まともな精神状態じゃないから勉強もできないしね)、高校卒業も怪しいからだ。いやー、超進学校にしてよかったよ。授業の内容が進み過ぎて、海にはとても理解できないだろうしね。

それに今後、こいつに勉強させる暇など与えるつもりもないし。勉強をしなければ、論理的に考える手段が減ってしまう。短絡的思考に陥りやすい。それは感情的に動くことにつながる。感情的になった人間は、己の心に向き合い過ぎてしまう。だから、彼女はドロドロとヘドロのように溜まっている感情に、四六時中向き合ってしまうしかない。もう、俺しか見ることができない。


両親の家を継いだりすればいいと思われるのだが、でももう無理。だって次の子供産んだし。変なやつに目をつけられていたり、自分たちをひどく嫌っている海よりも、安心できる跡継ぎを生んで彼女の両親は嬉しそうだった。ひどい親だな。


こいつの将来は、もはや俺なしでは暗いものだった。財力もなし。助けてくれる家族や友達もなし。一人で生きていくための頭脳や意志もない。それらを気づかせるための心の余裕も持つことができない。役満だ。もはや目標は達成に近かった。


だけど……最近、重すぎるなー。なんだかめんどくさいなー。事あるごとに俺に頼ろうとするのはいいけど、さすがに海以外の相手との会話に嫉妬するなんて重すぎる。事務的な話だと言っても拗ねるってめんどくさすぎるだろ。

それに一番面倒なことがある。それは……、まあ、もうすぐ本性を現すさ。


「で、誰のせいだ?」


「そ、それは……」


「まさか俺のせいだなんて言わないよな? 俺はおまえに『お願い』はしてないぞ?」


「そ、そうですけど…!」


ま、遠回しには言っていたんだけどな。


「……そうか、俺のせいなんだな。わかった、別れよう」


「え……?」


「ごめんな、こんなダメなやつの面倒見てもらって。これからは自由にしていいよ。あ、帰っていいよ。ていうか面倒だから俺が出ていくわ。勝手に帰ってろ」


俺はこいつに背を向ける。彼女がシャツを掴んでくるが、無理やり突き飛ばして距離を離す。だが、それでも海は何度も俺を掴み、涙で俺の服を濡らしてしまう。何だか俺が悪いことをしたみたいじゃないか。まあ、こんな事態を引き起こしたのは俺なんだけど。まったく、誰がこんな面倒で重い女に育てたのか。あ、それも俺か。


「ま、待って。待ってください!」


「それじゃあね海さん。楽しかったよ」


「いや! そんな他人行儀で呼ばないで! 海って呼んでくださいよ!!」


「……じゃあ、俺のせいじゃないんだな?」


「はい! 和人君のせいじゃありません! 私のせいです! あなたによって私は生きていられるんです!!」


「じゃあ、謝らなきゃな」


「……え?」


「俺のせいにしようとしたんだ、謝る必要があるだろう?」


「そ、そうですけど……」


「……はぁ、がっかりさせるなよ」


「……! ごめんなさい! ごめんなさい! 私が悪かったです! だから捨てないでください! ごめんなさい! わかりました、腕でもなんでも切りますから…!」


「いや、腕は切るな」


そう、完全に俺が原因。

だけど、ここで、海が悪いということにして、立場が逆転させないようにする。

女に上に立たれるのはいやだからな。俺はMじゃないんだ。

そういうことが大事だとこれまた姉さんに教えられた。『和人、あなたは私以外の女の子に甘く見られたらダメよ?』と。


だけど……なんだかなぁ。本当に失敗した感はある。ここまで重いとなぁ……萎えるんだよ。

海は俺に注目されたいからなのか、しばしば自傷しようとする。勿論俺は自らの体を傷つけろという命令何て今までしたことはない。

以前その原因を考えたことがある。いくつか候補を上げてみたのだ。

一つ目は、以前俺が海の両親を虐待容疑で児童相談所に訴えようとしたから。あの事件で海は『傷があれば誰かが助けてくれる』と勘違いしたのかもしれない。

二つ目は、交通事故で俺が怪我したのが発端だ。俺が傷ついてこいつは相当心配しただろう。ショックを受けただろう。だから自分にも傷があれば、俺は心配すると推測したのかもしれない。

他にも原因はあるのだろうが、俺が最も有力だと思うのが以上の二つだ。


俺が黙っているのを何か勘違いしたのだろう。海はニコニコと笑い出した。


「えへ、えへへ。まだ心配してくれるんですね。そうですよね、だって和人君は私のこと大好きですもんね」


ほら、俺が自傷を止めたり何か考えたら、つけ上がって、また喜んでしまっている。これじゃ事ある毎に自傷して大変な目にあうぞ。まあそうしたのも俺だが。


そろそろ……潮時かな。


「……ごめんな、海。そろそろ俺きつくなってきたよ」


「ど、どうしたんですかいきなり? 私何かしました?」


「別れよう。俺達の将来のために」


「…え?」


「今まで迷惑かけてごめんな。楽しくなかったかと言われたら嘘になるけど……正直、こんな上等な女が好きになってくれてよかったよ」


「な、何を言ってるんですか?」


ここで神様? とやらからもらった手紙の二つ目の内容を紹介しよう。

その内容は神様が俺に与えた能力についてだった。それは『やり直し』の力だった。

これで俺は好きな時間からやり直すことができるらしい。というかこの世界の時間全体が戻るらしい。なんと都合がよい……まあだからこういうことをしてきたんだけどな。


これ以上彼女と一緒にいても、俺達は幸せになれない。まあ、かと言って、こいつがこれから幸せになるもの難しそうだが。そうした俺がいうのもなんだけど。まあダルイというのが大きな理由なんだけど。それに姉さんに教えられたからな、あまりにも重い女に捕まったら逃げろ(ニッコリ)と。


「それじゃあな」


「そ、そんな! 無責任すぎます! 待って! おいていかないで!」


本当に無責任だな、俺。

まあまた新しい時間で新しい人見つければいいか。海も今度は幸せになるだろう。もともと美人だしな。


世界の巻き戻しが始まる。彼女の悲痛な顔が最後に見えた。


………さあ、次はどうしようかな? 

『誰』に、しようかな?





このような形で物語は進行していきます。

女の子が辛い目に逢うので、そのような描写が嫌いな方は申し訳ありません。

また、皆さんが楽しんでいただけるよう頑張りますのでお願い致します。

気軽な感想お待ちしております。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 心理テクニックを使って女の子を落としていくところ [気になる点] もうちょっと肉付けしないと(攻略対象の女の子のかわいさを表現するとか、心理描写、性描写を書く)調教のアイデアを並べてあるだ…
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