表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/131

戦いの仕方

どーも!!今日も更新です!

 先週とか土日はテスト週間で更新できなかったので、今回は連続で更新させていただきます!!(今は試験中)。

64     戦いの仕方


《 レベルが上がりました。ステータスの向上と新たなるスキル・特性の習得を報告致します。 

    42→60


    攻撃力1080→1625

    防御力700→1120

     魔力1340→2230


    習得したNSノーマルスキル

   【火球】→【炎球】【風迅】→【風塵】【身体強化】【身体増強】【睡眠の霧(スリープミスト)】【魔弾】【気配遮断】

    習得した特性

    【無属性の攻撃に腐食効果付与】【無属性攻撃のダメージ量UP】

    スキルレベルの報告

    【解析】・【保護色】・【浮遊】・【硬化】・【魔力撃】のレベルが最大。

    【腐食息吹アシッドブレス】1→4【音速走】1→3【魔力破】1→2 》



…………マジですかい?何かいきなり成長しすぎじゃない?

 以前のベヒモスといい、今回のオーガといい最近の俺は何か成長しすぎのような気がする。…………以前習得した【経験値2倍】という特性の効果が発揮されているのか?いずれにしろレベルがガンガン上がることに関しては喜ぶ他ないけど、さすがは最弱のアンデッド…………レベルとステータスが比例していない。


モンのレベルが確か…………150くらいで魔力が15000とかだったから、レベル50の時は5000くらいだったということだろう。現在のレベルが60の俺ですら魔力が2230だというのに…………。やっぱりこれはモンスターとしての差というのもなのだろうか。

 アンデッド最弱の俺と魔獣の中でトップクラスの強さを誇るモンを比べてはいけないのか。

少し自信をなくした俺だったけど、オーガを食らってからというものこの森に充満していた霧のようなものが晴れたことに気が付いた。


(【解析:霧が晴れた理由】。)


《 解析が終了致しました。

   霧の原因はオーガが永眠キノコを食した際に習得した【眠りの霧(スリープミスト)】です。それを寝ている時に放っていたため、この森に生息する多くのモンスターが眠りについてしまったと思われます。動ける生物は加護や特性で睡眠を防げる生物だけです。あなたは加護【女神の祝福】を習得しているため、眠りの効果を受けなかった。 》


そうか…………じゃあ、オーガを食らったことによってこの森から出れるようになっただけでなく今まで眠っていたモンスターも全部起きることが出来るってことか。

――――全部?


解析の話を聞いたあと、この森でオーガを除くモンスターと遭遇した回数を思い返した。いちいち数えていないため、正確な回数ではないのかもしれないけど覚えているだけでも2・3回くらいだ。しかも全部同じモンスター。

 それはつまり…………眠っていたオーガが生物を眠らせる霧【眠りの霧(スリープミスト)】を出していたからであり、オーガを食らったことによって今まで眠っていたモンスターも起きだしてしまう。



――――ドシンッ!!ドシンッ!!


…………至るところから地響きのような足音が聞こえてきて、巨大なモンスターが動き出したことを耳を伝って俺に教えてくる(耳ない)。足音だけでなく、今まで何で自分が眠っていたか分かっていないモンスターたちはいつも以上に気が立っている。

 雄たけびのような声を上げ、モンスター同士でケンカをしているらしい。幸運にもまだこの辺にはモンスターが来ていないみたいだ。



それならさっさとこの森から脱出あるのみ――――



「ギイィィィィィィィ!!!」


(うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!?出たぁぁぁぁぁぁ!!)


完璧なフラグを立ててしまった俺の目の前には、いきなり巨大な蜘蛛のモンスターが現れた。5メートルはありそうな巨大な体と、何個あるのか分からない複数ついている目…………こいつに死角があるとは思えない。

 前の俺なら勝てな勝ったかもしれないけど、そろそろ一人で戦うことに慣れないといけない。これから先何回、何十回、何百回とモンスターと戦っていくのだからこれくらいは倒さないと話にならない。


(【硬化】!!)



蜘蛛がその巨大な体と長い足を使って攻撃をしてくるというタイミングで【硬化】を発動させて防御力を上げる。それにより巨大蜘蛛の攻撃を見事に弾くことが出来た。

カーンと金属で金属を叩いたような音が響き、巨大蜘蛛の攻撃を弾く。連続で攻撃してくると思っていたけど、巨大蜘蛛は予想以上に俺の体が堅いことに気が付いて数歩後ろに下がる。


(【音速走】、【気配遮断】。)


数歩後ろに下がる巨大蜘蛛との距離を詰めるために【気配遮断】を発動させてから【音速走】を使い、一気に距離を縮める。俺は今回ヒュドラを攻撃した時のように目を狙わず俺の小さな体を活かして懐に入り込んで腹を狙ることにした。

 【気配遮断】は発動した者の気配を遮断するスキルなので、懐に入り込まれてしまってはどこに居るのかも分かるはずもない。



(【魔力破】!!)


懐に入り込んでから堅い装甲を破壊するために【魔力破】を放つ。手に思い切り力を入れ、突き出すようにして魔力をため込んだ魔力を一気に放つ。

 白い光線のようなものが放たれ、巨大蜘蛛の堅い装甲に少しヒビが入る。


(【身体強化】からの~【魔力撃】!!)


「ギイィィィ!?」


ビキビキ…………!!ブシュウ――――。

 ヒビが入っているその場所目掛けて【魔力撃】を打ち込む。【身体強化】により攻撃力と速さを上げてから、全力で打ち込むと薄っすらとヒビが入っていた堅い装甲が細かく砕かれた。装甲が砕かれると、巨大蜘蛛は苦痛を訴えるように叫び、傷口や口から緑色の液体を大量に出した。


…………これが俺たち人間にとっての血なのだろうか?何か地球にいるアゲハチョウの幼虫を潰した時に出てくる液体のようだ。正直に言うとめちゃくちゃ気持ち悪い。


「ギイィィィィ!!!」


…………あ、やべ。

 てっきり勝った気でいたけれどもさすがはモンスター…………。腹にでっかい穴が空いても暴れられるらしい。その巨大な体からは想像もつかない行動をとった巨大蜘蛛は、いきなり回転し始めて自分をまきこんで巨大な竜巻を起こす。


幸いのことに俺は何かを察して【音速走】を使って距離をとっていた。それに気が付いていない巨大蜘蛛は、いつまでも回転し続けて竜巻を起こしている。


――ボッボッ!


その時、回転しながらもこちらに何かを吐いてきた巨大蜘蛛。吐き出された白い球は、俺の方に近づくたびに段々と広がっていく。

―――ベちゃ!

 最終的に地球にもよく見かける蜘蛛の巣のような形となり、俺を見事に閉じ込めた。


(すげえ…………さすがに油断しまくってた。)


馬鹿みたいに回転をしているだけなのかと思ったけど、全てはこれを討つための物だったらしい。俺を欺き、警戒を薄くするためにずっと回転を続けていたらしい。


(【解析:この蜘蛛の巣は破壊とかできる?】。)


《 解析が終了致しました。

   これはこの森に生息する【メタルスパイダー】の糸で出来た言わば檻です。メタルスパイダーの糸は熱に弱く、火属性のスキルや魔法を使うと直ぐに焼き尽くすことができます。 》


…………そっか火属性か。

 確かさっきレベルアップした時に【炎球】ってスキル覚えたよね?前の【火球】っていうスキルの進化系だと思うんだけど、多分威力が違うんだよな。…………でも、何となくただ【炎球】を使って燃やすだけではつまらない。


(【解析:風塵】。)


《 解析が終了致しました。

   スキル名【風塵】。対象を強力な竜巻の中に閉じ込め、その強い風から繰り出される風の刃で相手を斬り刻むスキル。魔力消費が激しく、少し注意が必要なスキル。 》


どうもありがとね。

 懇切丁寧に教えてくれる解析の人にキチンとお礼を言ってから、俺は次の行動を考えた。糸の隙間から巨大蜘蛛――――改めてメタルスパイダーを確認すると、いつの間にか回転を止めて緑色の液体を流しながらこっちに向かってくる。どうやらあのメタルスパイダーは、俺がこの檻の中では打つ手がないと思い込んでしまっているらしい。


ギリギリまで距離を詰めらせ、自分で作りだした巣ごと俺を攻撃しようとする瞬間にこちらもスキルを発動させる。


(…………右手で【炎球】の元を発動し、左手で【風塵】の元を発動させる。)


元というのは、魔法の内部に込められている魔力を解放する前ということだ。この辺の知識はノワールではなく、最強の魔術師のルインに教えてもらった。

 そして…………内部の魔力が解放される前に右手に発動させた【炎球】と左手に発動させた【風塵】を組み合わせていく。


―――するとどうだ。火属性エネルギーを含んだ【風塵】の出来上がりだ。

 名前を付けるとすると…………【火炎風塵】ってところか?適当につけた名前だけど、これで檻を焼き尽くせるだけでなく、目の前にいるメタルスパイダーまで一網打尽にできる。


(よし…………!!【火炎風塵】!!)


二つのスキルを組み合したことによって誕生した多分新たなるスキル…………【火炎風塵】は、二つのスキルを組み合しているだけあって、内部に込められている魔力は相当多いはずだ。

 【火炎風塵】は俺の手から放たれるとその名前の通り赤い竜巻となって俺を閉じ込めていた糸の檻を焼き尽くし、そのまま目の前いたメタルスパイダーをも火炎の熱とエネルギーが含まれた風塵の中に閉じ込められていく。


さっきメタルスパイダー自身が起こしていた竜巻よりも数倍激しく天に届く勢いで立ち昇る―――



―――わずか数十秒しか持たなかった俺の新たなるスキル【火炎風塵】。消えたあとに放たれていた場所を確認すると、丸コゲとなった姿はおろかメタルスパイダーは消し炭となってしまっていた。


《 新たなるスキルの習得を確認致しました。

      【火炎風塵】 》


おっと、やっぱり新しいスキルだったんですね。

 解析の人からの報告もされ、これで本当に新しいスキルを習得することができた。魔力消費の激しさを見ると連発はできないが、俺の持っているスキルの中でもトップクラスの威力を誇ることだろう。


…………今回の戦いで少しは分かったような気がする。俺の………俺にしか出来ない戦い方を――――――




読んでいただいてありがとうございます!

 いや~大分主人公っぽくなってきましたね!


小説を書いている自分でも、ここまでハルトが成長するとは思いませんでしたよ。


これからも応援よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ