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終戦

何か移動中に執筆できたので投稿します!!


…………もしかしたらいつもより短いかもしれません。

130       終戦


「あら?どうしたの~?私に攻撃してこないの~?」


マッドを殺したことで【虚数時間イマジナリー・タイム】が強制的に解除され、世界はまた今までと同じように時を刻み始めた。なにも知らない…………何も知れなかったアスモデウスは、ただ俺のことを挑発していた。


「なあ、アスモデウス」


アスモデウスの挑発には乗らないように…………本当は怒っているけど、その怒りを悟られないように話しかけた。


「どうしたの~?今さら命乞いでもしたいの~?」


「いや………そうじゃないんだ」


アスモデウスの問いかけを否定しながらゆっくりと剣を抜いた俺。それでもまだ舐めた態度をとっているアスモデウスを目の当たりにした俺は、スキル【俊行】を発動させてアスモデウスの目の前に移動する。


「!!?」


ここで始めて違和感に気づき始めたアスモデウスは急いで距離をとろうとするが、その前に剣を振ってアスモデウスの右腕を切り落とした。


―――ザシュ…………。


「くっ!?あ、あなたねえぇぇぇぇ!!!」


右腕を切り落とされたアスモデウスはただ怒り狂っていた。アスモデウスの傷口からは信じられないほどの黒い血が流れ出てきて、アスモデウスはそこを悪魔特有の再生能力で直ぐに治した。


「ふざけるんじゃないわよぉぉぉ!!」


右腕を生やしたアスモデウスは両方の手に闇の力を纏わせ、そのまま俺を殴りに来ていた。ただ殴るだけならよかったのだが、アスモデウスはそれを回避することを読んでいて既に次の攻撃の準備が完了していた。マッドを殺したことで習得したスキル【風読み(エアディテクション)】のお陰で空気の流れを読むことが出来るようになった俺は、空気の動きだけで次の攻撃を予測できるようになった。


「…………」


アスモデウスがものすごい形相でこちらを睨み、闇の力を纏わせた拳で殴ってくるが殴ってくる時の空気の流れを【風読み(エアディテクション)】で感知し、最小限の動きで次々と回避していく。


回避することを読んで既に用意していた攻撃も、今の俺にとっては準備なんてものは全く関係ない。暴走状態のノワールが放ったような黒いレーザーさえも回避した俺は、顔に焦りを見せるアスモデウスとの距離を一気に詰めて剣を振る。以前はどんなに付与エンチャントしても傷一つつけられなかったのだが、今はまるでアスモデウスのことを豆腐のように斬ることができる。


―――ザシュ………ザシュ………ザクッ!!


肉が斬られる生々しい音を立てながらアスモデウスの四肢が切り落とされていく。しかし、四肢が切り落とされてもまた直ぐに再生して一からスタートとなってしまう。


「………どういうことなの?私の体をこんな簡単に斬れる剣なんて存在しないはずよ」


「まあ、それはそうだろうな」


体を再生させるのにも体力を消費するらしく、アスモデウスは息を切らしながら俺に問いかけてきた。以前は傷一つつけられなかったのに、今となってはここまで斬られてしまうのだから疑問を抱くのは当然のことだ。


俺はそのアスモデウスの問いかけに対して顔に薄い笑みを見せながら答えた。


「それは俺が習得したSPS《|スペシャルスキル》の【絶対切断】の効果だな。【絶対切断】は万物を切断することが出来るスキルだ。固いも軟らかいもこのスキルの前では意味がない」


マッドを殺したことで習得したSPSスペシャルスキル。始めてSPSスペシャルスキルを習得してとても嬉しいのだが、やはりマッドが生きていないと意味がないような気がしてならなかった。


「…………なるほどね。全く…………本当に誤算だわ。まさか私を殺すのがアンデッドでも神でもない人間だとわね」


「俺の名前はオギハラハルトだ。人間つっても異世界から来ただけだ」


「そう………それなら別に構わないかもしれないわね」


覚悟を決めたらしいアスモデウスは寂しそうな顔をしながら両手を広げる。俺はそんなアスモデウスをスキル【絶対切断】を発動させて容赦なく細切れにした。


「じゃあな…………魔界の王」


そう最後に言った俺は細切れとなった肉塊に向かって全力で【天滅】を放った。


今度こそアスモデウスは完全に消滅し、俺たちは無事アスモデウスに勝利した。



――――こうして戦争は静かに幕を閉じた。

読んでいただいてありがとうございます!!

 うおぉぉぉぉ!!やっと戦争編終わったぁぁぁぁ!!


今までありがとうごさいましたぁぁぁぁ!!

 次回最終回でぇぇす!!

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