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単発ギャグ・下ネタ短編

祖父母乱舞

作者: とびらの

我が子への読み聞かせ用、創作童話。

3~7歳くらいがウケやすいと思います。

ぜひ口に出して、聴かせてあげてください。

 むかしむかし あるところに

 おじいちゃんと おばあちゃんが いっぱいいました


 そりゃあもう山のように 

 あっちを向いてもおじいちゃん

 こっちを向いてもおばあちゃん


 あっちもこっちもそっちもどっちも

 おじいちゃんとおばあちゃんだらけでした



 ある日 おじいちゃんは山へ しばかり に

 おばあちゃんは川へ せんたくに

 みんなでぞろぞろ行きました


 ところがおじいちゃんはいっぱいいっぱいいるものですから

 山はあっというまにツルッパゲ


 おばあちゃんもいっぱいいっぱいいるものですから

 川はせんたく汚れでドロッドロ


 なんかもう

 どうしようもありませんでした



 あるとき 1人のおじいちゃんが言いました 


「都では 鬼があばれて こまっているらしい。わしが行って、鬼どもみんな退治してやる」


 おじいちゃんたちは言いました。


「なるほど」「そりゃあいい」「わしも行くぞ」「わしも」「わしも」

「みんなくるんかい!」


「あたしもいきますよ」「じゃああたしも」「あたくしも」

「ばあさんたちもくるんかい!」


 そしてみんな仲良くごいっしょに、鬼退治へ出かけたのでした


 でもおじいちゃんとおばあちゃんは、ちょっと足腰が弱いので

 鬼が島に着くまでに 4年と8カ月 かかりました


 おじいちゃんはますますおじいちゃんに 

 おばあちゃんはますますおばあちゃんになりましたが


 みんな元気で何よりです



 そうして いっぱいのおじいちゃんと いっぱいのおばあちゃんは

 鬼のいる島までたどり着きました



 といっても みんなおじいちゃんとおばあちゃんなので

「たぶん無理だろうな」

 って 実はみんな思ってました



 そう思いながらもたどり着いてしまいました


 するとそこには鬼がいっぱいいました

 だけど鬼も おじいちゃんとおばあちゃんばっかりでした


 おじいちゃんな鬼と おばあちゃんな鬼と

 どっさりいっぱいいるおじいちゃんたちと うずたかき山のようにものすごくいるおばあちゃんと


 どっちかというと 人間のほうが勝ちでした


 おじいちゃんたちとおばあちゃんたちは無事に鬼を退治して

 金銀財宝と 宝箱をもって帰りました


 行きより荷物がふえたので 6年と4カ月かかりました


 それでもお元気そうで何よりです



 里に帰ったおじいちゃんたちとおばあちゃんたちは


 宝箱をあけました


 すると中から……


 うわーっ! これまたやまもりどっさりと いっぱい いっぱいの

 ちいさなおじいちゃんとおばあちゃんが あとからあとからどんどこどんどこ


 うわーーっ! これでもかというほどに

 いっぱいいっぱい 出てきました



 そうして たくさんのおじいちゃんと たくさんのおばあちゃんは

 みんな仲良く たのしく暮らしましたとさ



 めでたしめでたし


 


 

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― 新着の感想 ―
[一言] スゴイ物語ですね。この作品を書く作者様もスゴイです。
[良い点] 読みながら、笑いすぎてお腹いたい。 [気になる点] これ、読み聞かせ無理じゃないですか?読んでる本人が笑っちゃて、聞かせるどころでなくなるのでは? いや、面白いですけど………(笑)
[良い点] 息継ぎ用の空白があるのが、大変親切だと思いました。 [気になる点] 読み聞かせの時に、少々のアドリブは「有り」でしょうか? [一言] 大変面白く読ませていただきました。ありがとうございます…
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