僕と奥田のエロゲーで成り立つ友情
僕は今、教室でゲームをやっている。片山はそんな事を気にするほど僕を知らない訳じゃ無い。それなのに何故片山は今、困惑しているのかと言えば・・・
「あの・・・奥田?何故お前は可憐の様にゲームを・・・」
「片山先生、話しかけないでください。今、良い所ですので。」
同じクラスの奥田までもがゲームをやっているからだ。こいつの本名は奥田麻衣、僕の友達だ。もう昔の話だが、引きこもりをやっていた頃にも何度か僕の家に遊びに来てゲームを一緒にやったり既にやり終えたゲームを僕から買っている。主に音楽ゲームを買っているが、エロゲーも何本か音楽ゲームに挟んで買っている。奥田はあれだ、むっつりだ。後、体はむっちりだ。
「可憐、奥田さんはエロゲーでもやってるのか?」
南が小声で聞いて来た。
「多分そうだろう、確かめて来る。すいません!トイレに行ってもよろしいでしょうか?」
僕は大声で片山にそう言った。
「は?何でお前がわざわざ・・・分かった、行って来い!」
どうやら片山は意図を察したらしく、少し笑いながら許可した。僕は教室を後にして、トイレに・・・行かずに他の開いている教室からベランダに出て二年一組の窓の前へ向かった。理由は窓際の席に座っている奥田がやっているエロゲーを除くためだ。エロゲーと決まった訳じゃないが・・・
(お、丁度エロシーンだ・・・うぉ!眼鏡をかけている男を逆レイプしている!同じ眼鏡をかけている僕としてはちょっと引いちゃうな・・・)
おっと、南が僕の方を見た。
「南さん、どうかしましたか?」
「いえ、別に~」
これ以上いたら気付かれるかもしれないな。その前に教室に戻ろう・・・
「それでそれで?どんなエロゲーだったんだよ!」
奥田のいない時に、南が僕に話を聞きに来た。
「それがさ、眼鏡をかけている奴を逆レイプする内容でさ・・・」
「眼鏡・・・か。なるほどな・・・」
「なるほどって何だよ?」
「いや、何でもない。」
何で南は悟ったような顔をしているんだろう?
「そうだ、新しいエロゲーが手に入ったから奥田に教えようかな。」
「そんなデリカシーの無い事がよく言えるな・・・と言うかお前未成年だろ?どうやってエロゲーを買ってるんだよ。」
「理事長に買って貰ってるんだよ。」
「ちょっと待て!それおかしくないか!?」
「・・・どこが?」
「買いに行くのかよ理事長!と言うか何故そんな事頼むんだよ可憐!!」
「前にエロゲーが買えなかったから理事長に相談に行ったら買ってくれると言うから・・・」
「あぁ・・・一度理事長の顔を見てみたい・・・」
ちなみに僕と奥田は今日、エロゲーの売買をした。




