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とにかく、真妃は超高額の賞金首らしいが、それより対戦ゲームをやろう。

 僕は今日も、漫画とラノベが片方も読み終わらない。僕もネリーにゲームをいくつか貸したが、そろそろアイツは一つ位全クリしただろうか?期間限定のアイテムが欲しいけど何年も前に過ぎている!とか言っていないだろうか?そんな時には改造と言う手を教えよう。それ以外に期間限定のアイテムを手に入れる術など無い。もちろん頑張れば手に入れられるアイテムを改造で手に入れたいなんて言って来たら絶対に応じない。絶対に・・・応じないんだからね!ちなみに僕の血液型はA型だ。


 「おーい!か・・・花坂~。」


 あの声は真妃の声だ。今、確実に可憐と言いかけたが、まぁ良い。僕は玄関に行き、扉を開けた。


 「何だ?何しに来たんだ?」


 「俺は今、とっても暇だから対戦ゲームをやりに来た。」


 「対戦ゲーム~?そんなもん全国の人だけで間に合ってるんだよ。」


 「そのぼっちの代表みたいな発現止めろ。お前は俺と遊びたくないのか?」


 「まぁ、僕はいつも暇だし遊んでも良いかな?」


 「良かった、じゃあ上がっても良いか?」


 「ちょっと待った!まず靴を脱いでから靴下を脱いで、その靴と靴下を洗濯機で洗って風呂で体を洗って・・・その前に家の前の井戸で手と足を洗ってから風呂に入ってね!後、ゲームをする場合はウェットティッシュで手を拭いてから普通のティッシュを一枚とって二枚目のティッシュで乾拭きしてゲームの合間の三十秒毎にまた二枚目で乾拭き・・・」


 「日が暮れるっつーの!!後、お前の家のどこに井戸があるんだよ!!」


 全く、この男は細かすぎるな。


 「今、自分の事を心の中で棚に上げなかったか?」


 ちっ、心の中を読まれた。




 格闘ゲーム。


 「クソ、また判定負けか!」


 「危なかった・・・ここまで僕とやりあうとは、お前強いな。」


 「喰らえ、先制攻撃だ!」


 「あ、汚いぞ!」




 クイズゲーム。


 「あぁもう!何でお前はそこまで頭が良いんだよ!」


 「そう言うお前こそ成績優秀だった癖にどうしてことわざ問題とか答えられないんだよ。」


 「そんなもん授業じゃ出て来ねぇよ!僕は教えられた所しか勉強しないんだ~い!」


 「なるほどな、枠の外まで全部憶えるタイプの俺とは逆に必要な一部分しか勉強しないタイプなのか。」




 モンスターを戦わせるRPG


 「と言うか俺、そのゲーム持ってないから初心者だぞ?」


 「大丈夫だ、僕のデータのモンスターを貸してやろう。後、攻略本も。」




 そして真妃がモンスターを選び終わって対戦が始まり、僕の勝ちであっけなく終わった。


 「あ~やっぱり俺は初心者だから敵わねぇ~。」


 「次は何やる?ホラーゲームとかギャルゲーとか色々あるぞ。」


 「ホラーゲームもギャルゲーも一人でやる物だと思うが・・・と言うか、何でこんなにゲームが買えるんだ?引きこもりなのに。」


 「動画投稿で稼いでいるんだよ。最初は親のゲームを借りてやってたんだけど、それが大人気でな。後、ブログの方も大人気で、僕の手元には金が余ってて余っててしょうがないんだよ。」


 「なるほど、それはいつからやってるんだ?」


 「二本足で初めて立った頃からやってるぞ。もちろん、声はボイスチェンジャーを使っている。」


 「お前、異世界に転生した冴えないおっさんかよ・・・」


 「失礼だな。ここは日本だし第一、転生した奴がまた引きこもりになるなんて設定は面白くないぞ?」


 「あぁもう!それよりゲームだ!ゲーム!」


 「人に話を振っておいて・・・そうだ、新しく買ってまだ僕もやっていないゲームがあるんだけど一緒にやるか?」


 「やるに決まってるだろ!」




 そして数十分後。


 「おい、真妃。」


 「何だ?」


 「何でお前はそんなに強いんだ?もちろんお前自身の話だぞ。」


 「そうだな、大勢の奴に傷つけられて、俺を傷つけた奴を傷つけてやろうとしたらいつの間にか百人の新夢現実を倒せる位に強くなっていた。そんな所だな。」


 「ふーん、僕と同じだな。」


 「同じって?」


 「僕は初めて立てる様になった頃から頭が良くてな、勉強の無意味さにいち早く気付いて担任にもう憶えたのでゲームやっても良いですかと聞いた。もちろん理由をこれでもか言う位ぶつけてね。そうしたら一年間百点を取り続ける事が出来たらゲームをやってても良いと言われた。僕はその時に条件を書き加えたんだ。大音量でやっても良い、とか後からルールを改正する権利は全て僕にあってその改正は全て認められるとかね。学校側は僕が一年間も百点取れる訳が無いと思っていて簡単に了承した。そして僕は一年間、涼しそうな顔で百点を取った。もちろんその日から僕はゲームを沢山持ち込んだ。ルールには落書き、破損などの損害が発生したと僕本人が言ったのなら、損害を発した者には証拠問わず賠償責任を負う物とすると言うのもあったので誰も僕に近寄らなかった。でもある日のテストの時、習った事も無い問題が出ていた。当然僕は0点。それから、机には悪口が書いてあるわちょっかいは出されるわひそひそ話はされるわでもう散々だったよ、他人から見ればね。僕は悪口の筆跡鑑定をやって犯人を突き止めたり服に隠しカメラを仕掛けたりひそひそ話をボイスレコーダーに録音したりで犯人なんてすぐに見つかった。そして僕はそれを校内新聞にしたんだが、どうなったと思う?」


 「学校が、その行いを承認したのにも関わらず日頃の行いを指摘されて糾弾されたとか?」


 「そうだ、良く分かったな。それが切っ掛けで全国のニュースになるわ、ネットで僕がキチガイにされるわ学校で僕の机が無かったり体育のドッチボールの時だって僕は見学していたのに何度も何度もボールが来たり、挙句の果てに親から勝手に借金の保証人にされたり、当時は本気で殺意を抱いたな。例え処刑される事になっても出来るだけ沢山の人間を殺してやろうと決意したな。でも明日のニュースに、ある芸能人を始めに僕を救おうと活動したと言うのがあった。それが無かったら僕は大量殺人をしていたな。」


 「・・・なるほど、それは良かったな。」


 「とにかく、お前は強いから賞金首になったんだろ?」


 「正確にはさせられたんだけどな。」


 「そんなのどうでも良い、だけどお前は僕の友達だ。絶対に捕まるんじゃないぞ。」


 「・・・・・ありがとよ。」


 そして僕と真妃は、美紀の晩御飯までゲームを続けた。

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