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学校では南が暴走、こっちでは女子からプレゼントを貰った。

 「あれ?おかしいな・・・」


 「どうしましたか?片山先生。」


 「おぉ南、実は花坂の奴がずる休みしたから電話してな、電話の最中、可憐にエーフィを探して貰う事になって特徴を補習している奴に聞いて教えようとしたんだが、電話に出ないんだよ。電池でも切れたのかな・・・」


 「おい!!片山!!」


 突然、南の口調が変わった。そして南が片山のスーツの襟を掴んだ。


 「ぐえ・・・いきなり何をする・・・」


 「片山!!佐々木組信条その34を言ってみろ!!」


 「そんなもん知る訳ないだろ・・・」


 「なら教えてやる・・・自分の好きな者が行方不明になったら!手がかりを決して見逃す事なかれだ!!!」


 そう言いながら南は、片山を頭から床に叩きつけた。


 「イテテテ・・・俺は別にエーフィは好きじゃないんだが・・・それに手がかりってどこにあったんだよ・・・」


 「まずおかしい所は電池が切れたと推察した所だ!可憐の携帯は絶対に切れない様に改造してある!だから切れるなんて事はあり得ない!!」


 「そんなの俺が知る訳ないだろ・・・じゃあ切れないとして花坂は何で出ないんだよ・・・」


 「特徴を教えようとしたら出なくなった・・・つまり特徴を聞かれてはまずい人物が近くにいたと言う事だ!!そして特徴を聞かれてはまずい人物は!!エーフィしかいないだろうが!!」


 「なるほど、そう言う事か!」


 「片山!!今すぐ補習している奴をかき集めて可憐を捜索しろ!!さもなくばお前を!!我が佐々木組全勢力を持って殺す!!」


 そして南はずんずん歩いて行った。


 「あの、片山先生・・・」


 「なんだ、花坂真紀。」


 「今の人物は一体誰なんですか?」


 「南はかなりのアイドル好きで過去に何回も暴走した事があるんだ・・・」


 「・・・マジですか。」




 「わぁ!あっちにもこっちにもある!」


 携帯電話を放り投げられた僕は、携帯電話を投げた張本人にアイドルショップに連れて来られた。正直何の為にここに来たのかさっぱり分からない。まぁ授業を抜け出す様に提案した僕が言えた事でも無いが。それにしても何種類買う気だ?僕は観賞用しか買わないぞ?


 「そしてこれ全部に・・・サラサラサラっと。」


 おいおい、落書きして良いのかよ・・・


 「はい、どうぞ!お金はこれで払ってください!」


 はい、どうぞって何だよ?まぁ貰える物は貰うけど・・・


 「ありがとうございます!」


 何でお前がありがとうと言うんだ?


 「・・・やっぱり私、学校に戻りますね。」


 ま、そりゃそうなるよな。何が何だか分からないけど・・・


 「じゃ、バイバイ。」


 「さようなら!」


 僕は女子を見送った。そう言えば名前を聞いて無かったけど・・・まぁ学校に来た時会えば良いか。さてと、家に帰ってゲームでもやるかな・・・




 そして僕はアイドルグッズを持って家の近くまで帰ったが・・・


 「可憐!お前は完全に包囲されている!無駄な抵抗は止めて人質を解放して自首しろ!!」


 「・・・何で僕の家が南たちに包囲されているんだ?」

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