ラノベ読みたい♪でも邪魔された♪
僕は今日、早めに来てプールの近くの日陰でラノベを読んでいる。昨日はムカつく事があったが、今はラノベに集中するとしよう。
と言いたい所なのだが・・・
「今日はエーフィ様が転校してくる日!粗相の無い様にするんだ!」
「「「「おぉ!!!!」」」」
「何なんだよこの、お祭り騒ぎは!!」
全く、大声がここまで聞こえて来てとても静かに読めない。今日はずる休みしようかな・・・
「おいお前ら!!そこで迎えるのは良いが、大声で騒ぐんじゃない!!」
片山が注意して来たので僕も便乗して、
「そうだそうだ!片山先生!こいつら全員補習してください!」
この騒音を止める事にした。片山がすぐに騒いでいる連中全員を補習室に連行した。ちなみに片山は補修担当もやっている。本来の学校のルールで両立出来るかは僕も知らないが、僕の特権でそんな事はどうでも良くなるだろう。
「ありがとうございます!」
突然、感謝の言葉が聞こえた。声が聞こえた方を振り向いてみると、昨日出会った女子がいた。
「何だよ、ありがとうって・・・僕なんかやったか?と言うか何でここにいるんだ?」
「え・・・?まだ私が誰か分からないんですか・・・?」
「誰って・・・誰?」
「・・・・・」
女子の開いた口が塞がらなかった。僕は何かおかしな事を言ったのか?
「「「エーフィ様!エーフィ様はまだか!?」」」
また騒がしくなって来たな・・・こんな所にいてたまるか。
「お前、今から僕は遊びに出かけるけど一緒に行かないか?」
「え!?でも先生に怒られ・・・」
「ここでは僕は特権を持ってるから怒ろうとする奴もいないだろう、アイツ以外はね。」
「アイツ?」
「それで行くの?行かないの?」
「・・・・・行きます!」
そうか、ならレッツゴーだ!
「それで、私をどこに連れて行く気ですか・・・?」
「昨日、僕を人気の少ない所に連れて来たお前が言えた事か?」
「う・・・言い返せない・・・」
さてと、どこへ行こうかな・・・?
「電話が鳴ってます!」
「ありがとう・・・もしもし?」
「花坂テメェ!勝手にいなくなるとはいい度胸じゃないか、えぇ!?」
「何だよ、片山か。授業のプリントなら南にでも聞いてやっておくから、ではさようなら・・・」
「後、エーフィを見ていないか?」
「エーフィ?朝と昼に進化するのか?」
「そのエーフィじゃない、と言うかさっきの騒ぎを聞いて無かったのか?」
「・・・あぁ、そう言えばエーフィとか言ってた様な・・・?そいつがどうかしたのか?」
「来ていないんだよ!エーフィが!」
「・・・あ、そう。」
「いや軽いな!少しは驚いたらどうなんだ!?」
「だって僕には心底どうでも良いですし、見つけたら懸賞金でも出るんですか?」
「・・・良し、もし見つけたら一か月間お前への授業も宿題も無しにしてやろう。」
「本当か!?で、そのエーフィの特徴は?」
「えーと、ちょっと待ってろ、聞いて来るから。」
そして僕は片山の報告を待つことにした。
「少し携帯を貸して貰えますか?」
「・・・まぁ良いけど。」
僕は携帯を渡した。
「うりゃ!!」
「なんばしよっとか!?」
女子は僕の携帯をぶん投げた。
「あ、すいません手が・・・」
「滑ったと言えば何でも許されると思ってるのか!?」
「ごめんなさ――い、テヘッ♪」
畜生、腹立つ!!




