え!?南ってそうだったのか!?
「よっしゃあ!僕と半田が先にゴールしたぞ!」
「これで三回連続だ。」
「畜生!あとちょっとだったのに・・・」
「真妃!次は僕たちが勝つぞ!」
「お茶持って来たよ~っと。」
今、僕たちは僕の部屋でパーティゲームをやっている。ちなみにこのゲームは最大四人までしか遊べないのでじゃんけんをしたら南が負けたので南を飲み物やおやつを運ぶ係にして僕、半田、真妃、地獄の六度輪廻・・・あぁ言い辛い!!
「地獄の六道輪廻!お前の本名は何と言うんだ!?」
「なんだ、真妃から聞いて無かったのか?」
「いや、さすがに俺も知らないな。」
「そうなのか・・・僕の本名はキースだ。憶えておいてくれ。」
「キースか、分かった憶えておく。それにしてもこのお茶は美紀が淹れたのに比べたら美味しくないな。」
「悪かったな!美味しくないんだったら飲むの止めろ!と言うか美紀を最近見ないけど、どこ行ったの!?」
「あぁ・・・今アイツは北海道全地域の写真撮影をさせているんだ。ブログに乗せようと思ってね。」
「人をどこに行かせてるんだ!!」
今日も南のツッコミが冴えてるな・・・
「あ、そう言えば南。あの時よくもまあ拳銃を躊躇いも無く引けたな、音にもビビって無かったぞ。」
「それは俺も思った。」
真妃とキースは知らなかったか、あの事を。
「南はヤクザの組長やってるから銃の扱いに慣れているんだよ。」
「「・・・今、何と言いましたか?」」
真妃とキースが聞き返したので僕はまた同じ事を言おうとしたが、
「だから、僕はヤクザの組長やってるんですよ。」
「「そんなの初耳だ!!田中寛太と言う39歳の男性が佐賀県のスラムに住んでいるのと同じぐらい初耳だ!!」
「何だその例えは、とにかく南がヤクザをやっている事は本当だからな。僕も前に何度か世話になっているな。全世界の人間を殺したくなった時とか・・・」
「と言う事は、子分とかもいるのか?」
「そりゃあもう、何百人もいるな真妃。たまにアイドルのコンサートにも行ったりするぞ。」
「よくもまあ逮捕されないな。」
「バレなきゃ犯罪じゃないんですよね、キースさん・・・」
「どうでも良いけど、次は真妃さん達の番ですよ。」
「あ、忘れた・・・ありがとう、半田。」
そして僕たちは、ゲームを再開した。




