圧倒的敗北、そして決闘。
パーティゲーム。
「おいおい、アイテムも金も取れないって・・・どうやって勝てば良いんだよ・・・」
クイズゲーム。
「何で選択肢も問題も出ずに不正解なんだよ!!そして何で半田だけ正解になるんだよ!!」
アクションゲーム。
「うわ・・・敵に当たっても死なない・・・でもこっちはアイテム取れない、ジャンプ出来ない、それどころかキャラクターを動かせない・・・」
パズルゲーム。
「半田の方は縦長しか来ないし・・・しかも最初から上まで積まれていて一ライン長く空いているじゃないか・・・絶望しか見えない・・・」
テーブルゲーム。
「ちょっと待て!何だこの将棋!こっち王将一つしかないじゃないか!!半田の方は飛車しかないし!!しかも飛車で僕の王以外が埋まっているし!!」
「て言う感じで・・・その後も反則の所為で全戦全敗・・・」
「「・・・・・心から同情するよ。」」
ゲームを色々やって、12時前に半田は帰った。その後に真妃と南が遊びに来たら、僕が死にそうな顔をしていたので僕が事情を話して今に至っている。
「可憐の話から分析すると、半田はほぼ間違いなく六道輪廻に取り付かれている。」
「しかも対戦ゲームを反則まで使って勝ったならば、よっぽど勝ちに貪欲な六道輪廻・・・つまり修羅が取り付いていると断定できます。」
「まぁ、そう見て良いだろうけど・・・それにしてもアイツ許せな――い!!この僕に反則を使って完膚なきまでに叩き潰すなんて恥だと思わないのか!?何が修羅だ!!ゲームの定義をぶっ壊しやがって!!」
「しかも、その修羅の六道輪廻は女だからな・・・」
「そいつ絶対悪女だ!!まともにやり合えて初めて戦いと言えるんだ!!一方的に叩き伏せるなんて戦いじゃない!!虐めだ!!真妃!!」
「何だよ。」
「・・・・・」
「おい、どうした可憐?」
「すまん、取り乱した。半田から修羅を追い出す作戦を思い付いた。実行に移したいんだけど、協力してくれるか?」
「あぁ・・・俺に出来る事なら。」
「僕も協力しますよ。」
僕は、こんなにも頼りになる奴がいて本当に良かったと思う。そんな事を思いながら、僕は作戦を話した。
「・・・何の用?」
僕は今、近所の橋の上に来ている。昼頃に僕は半田にここに来いと言う内容の手紙を出した。
「要件はただ一つ・・・半田、僕と決闘しろ!!もちろん殴り合いで!!」
「・・・は!?」
そう、僕は戦いにやって来たのだ。
「僕はあんな反則で負けたのがどうしても納得出来ないんだ!!いや、納得出来ないのを通り越して怒っている!!だから決闘しろ!!」
「あのな、お前は女子と喧嘩するなんて恥ずかしいと・・・」
「反則で勝った奴にそんな事を言う資格があんのか!!!」
「・・・分かった、相手をしてやる。負けても文句言うんじゃないぞ?」
「残念だけど、僕が得意なのはゲームだけじゃないんだよな~」
そして僕は半田に殴りかかった。半田はあっさりと回避して反撃した。しかし僕はその反撃を軽く止め、半田を投げ飛ばした。半田は受け身を取った為、ダメージにはならなかった。
これは壮絶な戦いになりそうだ・・・