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遊びに出かけた可憐を、追っかけて~

 「裸足で・・・」


 「止めんかい、真妃さん!!」




 「漫画!漫画!ラノベ!ラノベ!」


 「ゲーム!ゲーム!ゲーム!」


 可憐とネリーは買い物をしている。買い物と言っても漫画やゲームなどだが、第三者から見たらこの二人は仲の良い友達か、或いはカップルにしか見えないだろう。


 (楽しそうにデートしてる・・・)


 (楽しそうにデートしてますね・・・)


 (カップルと言われても違和感が無い・・・)


 「買い物しようとゲーム屋まで~出かけたら~」


 「だから真妃さん止めい!!」


 まぁ、知っている人間から見ても友達かカップルにしか見えないが。それ程までに可憐とネリーは漫画やゲームの買い物を楽しんでいる。二人にとってはただ友達と遊びに行っているだけとしか思っていないだろう。特に可憐の方が。


 「会計♪会計♪」


 「レジへ急げ!!」


 色々買い物かごに入れて、可憐とネリーはレジへ向かった。


 「おい、可憐とネリーがゲーム屋を出る。立ち読みを止めて追いかけるぞ。」


 「「分かってます・・・」」


 「三人でどうぞ追いかけてください、僕はここで立ち読みやってますんで・・・」


 「お前も来るんだよ!」


 「ですよね――」


 「今日もいいてん・・・」


 「だ・か・ら!」




 「冷たくて♪」


 「美味しいな♪」


 次に二人はデパートでアイスクリームを食べている。これもカップルのやる事だ。ちなみにどっちもイチゴ味だ。


 「「・・・・・」」


 案の定、半田と奥田も憎しみを込めた目をしている。


 「たこ焼き旨い!」


 「焼きそばも美味しいですね!」


 真妃と南は昼ご飯を食べている。


 「あ、トイレ行きたくなって来た。」


 「私もだ。」


 可憐とネリーはアイスをテーブルに置いてトイレに向かった。


 「・・・・・!」


 それを見た真妃が、何かを思い付いた顔をした。


 「半田、水を持ってきてくれないか?」


 半田は首を縦に振り、水を取りに向かった。


 「奥田、お前も何か買って来たらどうだ?」


 「・・・そうですね、クレープでも買って来ます。」


 そして奥田もクレープを買いに向かった。その時、真妃が立ち上がり可憐とネリーが座っていたテーブルへ向かいアイスクリームを入れ替えた。そして真妃は自分のテーブルへ戻った。


 「ちょっと!何をやってるんだ真妃さん!」


 「まぁ見てろ、面白いから。」


 半田と奥田が戻って来たのと同時に、真妃とネリーがトイレから戻って来た。


 「さぁ、食うのを再開しよう。」


 「おう!」


 そして真妃とネリーは目の前のアイスに口を付けた。


 「あ、そう言えば真妃とネリーのアイスを入れ替えたんだよな~南が。」


 「「え!?」」


 「ちょっと真妃さん!!何デタラメ言ってるんですか!?二人とも違うんです!これは僕では無く・・・」


 真妃が、自分がやった事を南に押し付けたので、その南が弁明した。


 「南・・・何の為にやったのかな・・・?」


 「私達を怒らす為でしょうか・・・?」


 「だから僕がやったのではなく・・・ひえー!!助けて―!!」


 南が恐怖のあまり逃げ出した、それを半田と奥田が追いかけた。


 「クレープいらないのなら俺が貰おうっと、口も付けていないし。」


 そして真妃は、自分のやった事を悪いとも思わずに奥田が買ったクレープを食べだした。

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