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勉強なんて無駄なので、僕はネリーと遊びに行く事にする。

 「何!?テストやり直しだと!!」


 火事が起こった翌日、火事と言っても給食室が使えなくなっただけだが火事になって逃げている間に答えを見た生徒がいる可能性がある為、問題や日にちまで全部やり直しになったと言う報告を可憐は担任から聞いた。ちなみに、夢現校には給食がある。




 「今日も勉強会・・・漫画は全部読み終わったからラノベを読んではいるが・・・勉強なんかつまんなくてもやらなきゃいけないとか・・・しかも勉強して憶えられたと言う気持ちを持つ事が大切とか訳の分からない事を・・・じゃあその気持ちを世の中の仕事で持たせたらどうなんだよ・・・勉強なんて一時のブームみたいな物だろうが・・・と言うか役に立たない物をブームにすんなよ福沢・・・過ぎ去ったぞ菅原・・・コミケだったらそんな過ぎ去ったブームなんてゴミみたいな物だぞ・・・コミケ行った事ないけど・・・少しは飢えて勉強しなくて良いアフリカを見習えよ・・・そのアフリカを勉強なんてゴミをやらせるんじゃ・・・」


 「あぁもう!!うだうだ文句言うんだったら自分のゲーム部屋に行って言え!!」


 「言われなくてもそうするよ南、火事になった所為で真妃の勧めで僕の家で勉強して、うだうだ僕の文句を聞く事になって申し訳ありませんねぇ、南の言う通り僕はゲーム部屋に行きま――す。」


 可憐は嫌味を言いながら部屋を後にした。




 (全く・・・勉強なんてやるだけ無駄だ、こっちは手足が器用に動かせる様になった時から稼いでいる動画投稿と言う立派な仕事があるんだ。)


 可憐がそんな事を思いながらゲーム部屋に向かおうとした時、


 「お――い!!!」


 どこかで聞いた事がある様な声が聞こえた。


 「あの声は・・・ネリーか?何の用だよ・・・」


 可憐は玄関へ向かい、ドアを開けた。そこには確かにネリーがいた。


 「可憐!今、暇か?」


 「まぁ、暇と言ったら暇だな。」


 「そうか!良かったらこれから遊びに行かないか?」


 「遊びにか・・・良いぞ。新作のゲームも買いたいし。準備するからちょっと待っててくれ。」


 「分かった!」


 そして可憐は、遊びに行く準備をする為に二階へ向かった。




 「勉強は一時のブームか・・・そう言えば可憐はその勉強に迫害されて死神になろうとしたんだっけな・・・」


 「兄なのに知らなかったんですか?」


 真妃に半田が質問して来た。


 「外国生活が長かったからな、それを知っていればすぐにでも学校に文句を言いに日本に帰ったのにクソババアが俺に教えずにしかも借金を作ってそれを可憐に背負わせやがって・・・」


 「うだうだと文句を言うのは兄弟揃って同じだな・・・」


 南が真妃にコメントを入れた直後、


 「お――い!!!」


 ネリーの声が聞こえた。


 「今のは誰の声ですか?」


 奥田が質問して来た。


 「あぁ、最近出来た花坂の・・・」


 「可憐の彼女の猫原理衣、あだ名はネリーだ。」


 「「「え!?」」」


 半田、奥田、南の三人がえ!?と言ったわけだが、どう言う意味でえ!?と言ったのだろうか?


 (彼女!?あの花坂が!?いつの間に!?)


 (彼女・・・?私に内緒で彼女?何で?)


 (何言ってるんだ真妃さんは!!波紋投げかけてどうするんだよ!?)


 答えは、半田と奥田が真妃の言う事を本当だと思い、南は状況を知っている為、何で真妃がこんな事を言ったのか分からない為だ。


 そして勉強部屋のドアが開き、


 「悪いが、僕はこれから出かけるから留守番お願いする。」


 可憐がこう言ったので半田と奥田は完全に怒り、南は冷や汗を掻いた。


 「あの、お二人さん?実は真妃さんの言う事は全部・・・」


 「花坂の彼女・・・可愛すぎ・・・!!」


 「あんな可愛い彼女連れてどこ行くんですか・・・!?」


 「駄目だ・・・全然聞いていない・・・」


 半田と奥田は怒りながら外へ出た。


 「面白くなって来た・・・南、一緒に行くぞ。」


 「あぁ・・・もうどうなっても知らない・・・」


 真妃と南も後を追いかけた。

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