僕の家で勉強会をする事になったが、殆どゲームをやったって風には・・・ならないかな。
さてと、ここは僕の家だ。僕の家だが、今は大勢の客がいる。
まず、僕の兄と言う設定の真妃。次に隣に住んでいる南。あ、美紀はノーカウントで。そして・・・
「美紀ちゃん、おやつを持ってきてくれない?」
「私はいりません。」
「・・・分かった。」
この女子二人だ。ちなみに名前はおやつが食べたいと言った方が半田直美。いらないと言った方が奥川麻衣だ。後、僕とこの二人とは一人ずつに昔話があるのだが今はどうでも良いだろう。
「あの、花坂の兄さん。」
「何だ、南。俺の名前は真妃だが。」
「あ、そうでした。真妃さん、この問題がいまいち分からないのですが。」
「どれどれ・・・?」
まさに勉強会と言うべき会話を全員がしている。僕は溜まった漫画を読んでいる事だけやっている訳では無い。読みながら僕は取り付かれた六道輪廻について考えていた。
(六道輪廻になれるのは一体だけだから畜生以外の5つだと言う事は確かだ。その中のどれかだが、今の所封印されているのは人、修羅、餓鬼の三つ。天と地獄は封印されてないと真妃が言っていたからそのどっちかか?でも取り付かれている間、意識が無かったのを考えると・・・あぁもう!!分かんねぇ!!)
考えても今は何も分からない。そろそろ僕も勉強会に参加するかな・・・あ、そうだ。
「半田。」
「・・・何?花坂。」
「二週間と三日と13時間と25分と51秒前に僕からゲームを借りていたよね?二十日と言う約束だから三日以内に返さないと延滞料金プラス補習が待っているから返してくれよ。」
「あぁ~忘れてた・・・明日持ってくるから。」
「と言うか、随分細かく憶えてるな花坂。」
ツッコミ役の南が予想通りにツッコミを入れてくれた。
「そう言えばその日のその時間に麻衣からもゲームを借りていなかったか?」
「あれは貸したんじゃ無く売ったんだ。あのゲームは確か・・・」
「太鼓を叩くゲームでしたよね!?あれ面白そうで売って貰ったんですよね!?」
「あぁ、それだそれだ。あれ?もう一つ何か売ってなかったかな・・・?」
「太鼓のゲームしか売って貰ってませんよ!?」
何で麻衣は慌ててるんだ?あ、そうだ。
「二階の僕の部屋にレシートがあったからそれを確認すれば・・・っておい!!どこ行くんだ!!」
麻衣がドアを開けて廊下へ入ったので、僕も後を追いかけた。
「麻衣は何であそこまで慌てていたんだろう?エロゲーでも買ったのかな?」
「そう言えば、棚のエロゲーが一つ抜けていたような・・・?」
「南、どんなゲームだった?」
「確か・・・ゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョと言う感じのエロゲーだった。」
「ハハハ!!そりゃ過激なエロゲーだね!!麻衣も好き物だな、ハハハ!!」
「コラ!!僕の部屋に勝手に入るな!!ドアから手を離せ!!」
「駄目―――!!!!」
「麻衣が慌てるのも無理ないね・・・花坂は何も考えずにあのエロゲーを売ったのかな?」
「多分そうじゃないか?アイツがその気になればBLゲームだって買っちゃう位だし・・・」
「「ハハハハハ!!」」
「・・・こいつら、仲が良いな。可憐が羨ましいな。」
「コラ――!!とっととドアから手を離せ――!!」
「駄目――!!!」
何だかんだで、今日も僕たちは仲が良い。




