第01話天才野球と出会った。
野球について何か面白いことを知っていたら、ぜひ教えてください。
「入学生代表。外崎大輝くん」
「はい」
今日は中学の入学式、私はこの中学校の入試試験で1位を取り、入学生代表に選ばれた。
「あなた!私は心配だわ!」
今日は入学式だけだったので、大輝は早く家に帰れた。そして、私の母、外崎千恵子が騒いでいた。
「ど、どうしたんだ?」
「あのこったら、帰ってからずっと勉強をしているのよ!普通の子なら友達と遊ぶのが普通でしょ!?」
それは人それぞれですよ。
「あのこ勉強のし過ぎで友達がいないのよ!」
本人の前でそんなことは言わない方が良いと思いますよ。
「私あのこに友達がいないのが心配で心配で、うっ、うっ!」
泣くほどですか!?まあ、確かに親なら自分の息子に友達がいないは心配ですね。
「わかった」
そして、この方が私の父親、外崎源次郎。
「大輝、こちらに来なさい」
「はい、私に何かご用ですか?お父さん」
私は勉強を中止して、父の元に来た。
「・・・その言葉使いどうにかならないのか?」
「すみません。お父さん、以後深く反省して気を付けます。それで、ご用は何ですか?」
「待って!何でお前はそんな丁寧語なの?家族なんだから、もっとフレンドリーにできない!?」
「申し訳ありませんでした」
私は父に謝罪した。
「まあ、それを直すのはもうあきらめた。それで大輝、部活は何に入るんだ?」
「部活ですか?」
「ああ!そうだ!部活で皆と共に汗水流せば、友とい言う素晴らしい物ができる。それで何の部活に入るんだ!?」
「申し訳ありません、お父さん。部活と勉強を両立させるのが、難しいので部活動には入部しません」
「な、何でですか?」
なぜか父も敬語になっていた。
「休日ならやってもいいですけど、休日だけ活動する部活動はないので」
部活に入ると、平日の勉強の時間がなくなるので。
「そ、そうだ!シニヤの野球はどうだ!?」
「シニヤの野球ですか?でもいきなり硬球は危険じゃありませんか?」
「慣れれば大丈夫だし、それにシニアなら休日しか活動しないから良いじゃないか、勉強には息抜きは必要だぞ」
野球ですか。テレビしか見たことありませんね。
「そうですね。いいかもしれませんね」
「そ、そうか!なら父さんの友達に野球を教えてる奴がいるんだ。お父さんがお願いして、チームに入れてもらうように言うよ」
「わかりました、それではよろしくお願いします。それでは私は勉強に戻させていただきます」
そして私は勉強に戻った。
「母さんやったよ!」
「えぇ!これで大輝にも友達ができるわ!」
「あぁ!野球仲間と言う友達ができるぞ!」
そんなこんなで、休日の日曜日になりました。今日は西岡シニアで初めての野球です。勉強は夜にやります。
「江東リトルから来ました。前田雄二です。ポジョンはピッチャーをやってました、目標は甲子園に行ってプロになることです。よろしくお願いします」
今は新人の自己紹介をしているみたいです。私を含めて3名の人が新しく入りました。前田雄二。去年まで小学生とは思えないほどの身長で、170以上はあると思います。そしてもう一人竹内勇気。彼はショートを希望と言ってました。私と同じくらいの身長です。
「最後に大輝くん」
ついに私の順番が来たみたいですね。
「はい、名前は外崎大輝と言います。野球の経験はありません。不束者ですがよろしくお願いいたします」
「ガハハハ!!源次郎の言うとり変わり者みたいだな。ほら、他に何かないのか?自分の目標とか」
この方は西岡広士さん。ここのチームの監督さんで、父のご友人です。
「目標ですか?」
「そうよ!何かねぇのか?」
「ありますよ」
「お!なんだい?」
「良い大学に入って、大手の正社員に入って、安定した生活をすることです」
「「「「・・・(野球への目標は?)」」」」
なぜかわかりませんけが、皆さん固まってしまった。他の人が自己紹介をした時は拍手とかしてくれたのに、私何か変なことを言いましたか?
「大輝くん。野球への目標はないのかい?」
「すみません。考えたことありません」
「ほら、甲子園に行くとか、プロ野球選手になるとか」
「すみません、考えたことないです」
「そうか、まあいいや。よし!今から練習をする。ランニングから始めるぞ」
「「「「「はい」」」」」
そのあとランニングした。
「はあ!はあ!はあ!」
ランニングだけでかなり疲れてしまいました。次に準備体操をして、産まれて初めてのキャッチボールをした。
シュウ!
「がは!?」
「おい!大丈夫か!?」
「だ、大丈夫です」
顔面にボールをぶつけました、しかも硬球なので、めちゃくちゃ痛いです。そのあとバッティング練習をした、私は初心者なのでトスバッティングをやった。
「フッ!」
ブンー!
「おい!全然当たらないじゃない、しっかりボールを見て」
「す、すみません」
トスのボールですら当たらない。先程から練習に付き合ってもらってる。平野真琴くんにも申し訳ない気持ちでいっぱいです。自分の練習があるのに、私のために本当に申し訳ありません。あと、皆さん怖いです。なぜかわかりませんけど、部員の皆さんが私を睨み付けいます。
「バッチこーい!」
「行くぞ!」
キンー!
次にノックを受けました。ほとんどのボールを後ろにそらしてしまいました。今日は朝から夕方まで野球をやり続けました。
「・・・」
大輝はバタリと家の玄関で倒れてしまった。
「大丈夫か!?大輝」
「どうしましょう!?」
父と母が大輝を心配して駆けつけて来た。
「大丈夫です。少し疲れただけです」
そして、大輝は立ち上がり自分の部屋に向かった。
「どうしたんだ?」
「お父さん、野球は面白いですね」
「?」
それだけを言い残すと大輝は、部屋にこもりパソコンをつけた。
「野球と言うスポーツは、投げて打って取る。って単純な物だと思ってましたが、全然違いましたね。これは非常に面白いスポーツです」
ありがとうございました。