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ゆあだーりん=まいだーりん?

作者: 碓氷優姫

実際にこんなことあったらおもしれーなー、と思って書きましたw

私、香墨(かずみ)、22歳。

先日、結婚を前提に交際していた恋人の柊一郎(しゅういちろう)さんからプロポーズを受けた。

明日、その報告を彼と一緒に私の母親にするの。

私の母は15歳で私を産んで、シングルマザーとしてひとりで私を育ててくれた。

そんな私が決めたパートナーなんだから、反対なんかするはずはないんだけど……ただひとつだけ問題があるの。

それは


柊一郎さんは私の母と同い年


ってこと。

母に恋人がいることは話してないから、尚更驚くでしょうね。



「あのね、私、ママに言いたいことがあるの」

「かずみ、偶然ね。ママもなの」

「じゃあ、ママからどうぞ」

「そう?えっとね、ママ、結婚することになったの。明日、かずみに紹介しようと思って」

「ええ!!!?ママも!!!?」

「ママもってことは、かずみも同じ内容だったのね」

「……うん。私も明日紹介するつもりだったんだけど……」

「じゃあ、同時に紹介しちゃわない?」

「ママがいいならいいよ」



というわけで、まさかの母と同時に結婚相手を紹介するということに。

父親はどんな人なんだろう……。


次の日、私たちはお互いのパートナーを連れてレストランで待ち合わせることにした。

母たちはまだ来ていなかったから、先にテーブルについた。

「俺とかずみのお母さん、同い年なんだろ?お母さん、ビックリするだろうね」

「もしかしたら私のママも、ばあちゃんと同い年の人連れてくるかもよ」

「それはすごいな」

柊一郎さんとそんな話で盛り上がっていると、母が到着した。

「お待たせ」

「あ、やっと来た」

「ここに座って……って、うそ!!!!?」

「あぁっ!!!!!」

「ええっ!!!!!!?」

「ま、まさか……!!」

4人が同時に、それぞれの顔を見るなり声をあげた。

紀仁(のりひと)!!?」

なんと、母が連れてきたのは、紀仁――私の元カレだったの!!

紀仁も私を見て声をあげたのだった。

そしてあとの二人も。

「柊一郎!!!?」

幸恵(ゆきえ)!!?」

柊一郎さんは母の名を、母は柊一郎さんの名を叫んだ。


あとから話を整理したんだけど、母と柊一郎さんは昔、結婚を前提に交際してた恋人同士だったんだって。

そんなこんなで、22歳の私の夫は37歳の柊一郎さんになり、私の元カレの22歳の紀仁は柊一郎さんの元カノである37歳の私の母の夫になり、そして父親になった。


こうして、私たちのちぐはぐな新婚生活はスタートするはずだった……。

うわっほい、気まずいぜー

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― 新着の感想 ―
[一言] すっごい気まずいそー こんなのが現実にあったら、すぐに家庭崩壊しそう(笑
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