遺伝子〜色が変わる世界と変わらない主人公〜
「おかしいんだよ」「お前あっちいけよ」といじめを受けるクリスである。この世界は、色が環境によって変化する世界である。変化しないことは、排除され、迫害や差別の標的になる。
クリスは、まさに変化しないのである。クリスは生まれつき特殊なDNAであるためどの環境でも色が変わることなく差別の標的になる。もう死のうか、と思い悩むほどまで沈んでいた。
「どうしたの大丈夫」と華やかな香りで来た可愛い女性がこちらに歩いて来た。
「いじめに遭ったんだよ」と少し絶望した表情で伝えた。
「私は、あなたと友達になりたいわ、あなたは絶望しても死ぬことを諦めて」
「お前は普通の生活を送ってるから言えるんだ、役立ったと優越感に浸りたいだけだろ」クリスは、吐き捨てるように彼女に言ってしまった。
彼女は、少し泣いてしまった。
どうしようかとクリスは思ったが、人と接するのが苦手なので、そのまま待っていた。
「あなたの気持ちがわかるからだよ」と彼女は言ってくれた。よく聞くと、彼女は、金持ちの娘らしい。名前は、ローズという名で名前と顔が一致していた。実は、ローズも元々は、クリスと同じ特殊なDNAであったが、遺伝子組み換えにより、普通の生活を送れるようになったらしい。
「これから2人で楽しく暮らさない、村を抜けてどこか2人で暮らそう」とローズが決意した真剣な表情で伝えてくれた。クリスは少し戸惑ったが、この絶望した世界よりは少しはマシになるだろうと、「わかった」と軽く答えた。
その後、2人は遠い、街に行き、色の概念がない世界に行った。そこでは、迫害や差別もないみんなが平等な世界だ。
そこでクリスとローズは幸せに暮らし生涯を終えた。




