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新しい職場は異世界でした  作者: しょうわな人


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第七話 マーケター、モテ期がくる?


あきない魔法】

(熟練度∶3/10)

1.各種ポップ作成(消費魔力5)

 材料があれば様々な値札ポップを作成出来る

2.展示棚作成(消費魔力10)

 その商品に最適な展示棚を作成可能(要材料) 

3.店舗清掃(消費魔力30)

 店舗内を新規オープン時同等に綺麗にする



 へえ、こんな事が出来るって書いてあるけど、魔法なんて使えない僕にはこの説明いるのかな?


 あ、ついでだからオートマーケティングも見てみよう。


【オートマーケティング】

(熟練度5/8)

1.オート市場調査(消費魔力5)

 商店(商会、露店)の顧客の店に対する意識をアンケート形式で回答を得る

2.オート分析・解析(消費魔力10)

 アンケート結果を分析し最適解を見つけ出す

3.オート商品開発(消費魔力20)

 分析・解析結果に基づいて新たな商品開発を行う

4.オート倉庫(消費魔力50)

 余剰商品を保管しておける倉庫

5.オート輸送(消費魔力15)

 支店などに自動で商品を送り届ける


 おお!! 益々ラノベのような展開だね。説明もラノベらしい説明だよ。しかし、こんな事がホントにできるんなら苦労しないよね。


 僕が詳しい説明を見ながらそんな事を思っていたらソーイチギルド長から


「詳細については書き出す必要はないからな。それはショージだけの秘密にしておけよ。スキルについては黙っていても大丈夫だからな」


 なんて言葉をかけられたけれども、それってアレですよね? 書いて見せても実際にはこんな効果が出るはずが無いからですよね。

 あの病(厨二病)にかかってしまっているここの人たちを見て僕は変な使命感に燃えていた。


 この人たちを病から救って見せると!!


「取り敢えず、先ずはこの世界に慣れて欲しいからな。職員たちともう一度、ちゃんと顔合わせをしてもらおう。ショージは相談部に配属となる。十六時二十五分にはこの世界から日本に戻ってもらう予定だ。今日は顔合わせしたら終わりにしよう。それじゃ、本日からよろしく頼む」


「はい、僕の出来る範囲で精一杯やらせていただきます。ギルド長、よろしくお願い致します!」


「それじゃ私が各部署にご案内しますね。先ずは春夏冬あきないさんが所属される相談部に行きましょう」


「リナさん、よろしくお願いします」


 僕はリナさんの後についていく。相談部と書かれた部屋に入ると五人の人が机に座って仕事をしていて、相談室という部屋が二部屋あって、一部屋は使用中となっていた。


「ゴーズ部長、本日よりこちらに配属になる春夏冬あきない正司しょうじさんをお連れしました。本日は各部署への顔合わせが業務となりすので、この後に他の部署に向かいます」


「やあ、リナさん。ご苦労様だね。それとショージくんだったね。娘から連絡が来ていたから君がくることは知っていたんだよ。私は商業ギルド相談部部長のゴーズ・タナカという。本日というか本格的に働いて貰うのは明日からか。まあよろしく頼むよ。今は一人が相談室で対応中だから、他の四人を紹介しておこう」


 ゴーズ部長の娘さんってラメル課長なんだ。なるほど良く見れば目元が似ている気がするよ。


「みんな、今日からうちに配属になるショージくんだ。仲良くするように。ショージくん、右から課長のレッテくん、係長のヤナさん、それとミーメさんとラクロくんだ。相談室でお客様の対応をしているのはサーラさんという」


「皆さん、仕事は明日からという事になりますが本日からどうぞよろしくお願い致します」


 社会人らしく僕はちゃんと挨拶をしたよ。


「まあ、よろしくお願いしますね。頼りにしてます」


 係長のヤナさんからそう言われ、


「可愛い! ショージくん、分からない事があったら何でも聞いてね!」


 ミーメさんからそんな事を言われてしまった。ぼ、僕が可愛いって? ミーメさん、視力検査を受けた方が良いと思いますよ。


「ショージくん、明日からよろしく頼むよ」


 ちゃんと課長のレッテさんからもご挨拶を受けたけれども…… ラクロさんは無言で頭を下げただけの素っ気ない態度を取られてしまった。


「さあ、次は製造部に挨拶に行きましょう、春夏冬さん!」


 何故か女性陣からのお言葉にちょっとご機嫌ななめになっているリナさんに手を引かれて僕は次の部署にご挨拶に向かった。


 その部署でも、その次の部署でも女性陣からは何故か嫌悪感を示される事はなく、好意的な感じでご挨拶を賜ったんだ。地元だと学校では「キモブタ、こっち見んなっ!」とか、「近寄らないで! 汗臭い!」とかしか女子に言われた事が無い僕は勘違いしそうになったよ。


 モテ期…… じゃないよね。ここの皆さんはみんな心の病にかかっているから僕みたいなのでも優しく受入れてくれてるんだと思う。


 全ての部署を午前中には回れずにお昼休憩を挟む事になったんだけど、「春夏冬さん、食事に行きましょう」ってリナさんに誘われたけれども僕は舞衣が作ってくれたお弁当があったので「すみません、身内がお弁当を作ってくれたので空き室で食べさせて貰います」と丁寧に言ってお断りしたんだ。


 僕のお断りを聞いてリナさんがガーンとした顔をして落ち込んでいる。どうしたんだろう? ハッ!? 初日に先輩として後輩である僕に格好良いところを見せようとしたのに失敗したからか!!


「あ、明日は義妹いもうとにお弁当は要らないって言っておきますので、明日、連れて行って下さい、お願いしますリナさん!」


 慌てて僕はそう言ってみた。すると何故かリナさんはニコニコして、


「そう、妹さんなんだ。お兄さん思いの良い妹さんだね。分かった、明日は一緒にお昼に行こうね!」


 そう言って一人で外に食べに行ったよ。ご機嫌が治って良かったよ。


 それから午後も挨拶回りをして、十五時半だけど今日は退社しても良い事になったんだ。


 来た通路と扉を通って元の外観オンボロビルに戻った僕とリナさん。


 リナさんは課長からのひと言に再びガーンとなっていた。


「やあ、リナくん。挨拶回りは無事に終えたようだね。それじゃ明日は私がショージくんと一緒に向こうに戻る事にしたから、リナくんはこちらでの業務を頼むよ」


 そのひと言で落ち込むリナさんを不思議そうに見ながら課長は僕に聞いてきた。


「ショージくん、この後に時間はあるかな? 良ければ君の歓迎会を行いたいのだが」


 そう言ってくれた課長に断りを入れて舞衣にメールで連絡を入れてみた。返事はオーケーだったので僕は課長とリナさんと共に歓迎会に行ったんだ。


 リナさんは何故か自棄酒のような飲み方をして、へべれけになってしまっていたけど、課長はどれだけ飲んでも崩れなかったよ。僕はジョッキ二杯しか飲まなかったよ。飲み過ぎないようにって、舞衣と約束してるからね。


 こうして僕の初出勤は無事におわった。明日からは本格的に業務開始だ! 






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