第9話 風香と理想の学園生活(隆の妄想)
「そういえば予定とか特に決めてないけど
今日はどうする?」
俺は風香に問いかける。いつも通りなら近くのショッピングセンターで荷物持ちをやらされるのだが、、、今日は違うのか?
「んっとね〜あった。はい!これ」
そう言って風香が渡してきたのはスイーツパラダイスのチケットだった。確かここのショッピングモールの3階が会場だったと思う。
「今日隆とここのショッピングモールにい
くってお母さんに話したらこのチケット
もらって〜隆と二人で行ってきたらっ
て!」
そういえば風香って昔から甘いもの大好きだからな。
俺も甘いものは好きなので結構嬉しかったりする。
「それはおばさんに感謝だな。どうする?
今から行くか」
「流石にまだ早いかな、少し買い物して
お昼ご飯食べたあと行こ!」
やっぱり買い物はするのね。
ご飯食べたあとスイパラ、、、腹に入るのか。
彼女にとってスイーツは別腹らしい
「じゃあまずはショッピングね春服買いた
いからついてきて!感想聞かせてよ!」
「ほーい」
数ヶ月前は冬服、数週間前は勝負服?そして今回の春服いろんな状況に応じて服を買うなんて大変だね〜
半袖の服と厚着の服にジーパンで一年間ループできる俺とは大違い
そして俺は今、試着室で着替えてる風香を待っている。
あ、最初に言っておくと俺のファッションセンスは皆無である。
初めの1,2回は俺の選んだ服を試着していたがよほど酷かったのだろう苦笑いで『やっぱり私の選んだ服を見て感想言ってほしいな』と今の流れに変更された。
まぁ俺自身も服のセンスがないのは認めている。だからそんな奴の感想なんて参考になるとは思えない。
正直奈緒の方が同性だし参考になるのではと一回風香に言ってみたが、、、『奈緒ちゃんがまともに感想なんて言ってくれるわけないじゃん、あと"隆に見せることに意味がある"んだし♪』と返された。
君達は仲が良いんだか、悪いんだか
…いや、仲が良いとこなどみたことがないな
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そういえばあの時、深く考えてなかったけど『俺に見せることに意味がある』って言ってたよな?どういう意味なんだろう?
改めてよく考えてみる。
・・・もしかして俺のことを特別とか、
"異性として"好意を持って言ってくれてるのではないだろうか?
急な仮説だが意外としっくり来るんだよな〜
俺の好みを知りたがる理由なんてそれくらいしか思いつかないし、、、
幼少の頃からの幼馴染で好意を持ってくれてるのは知っていたが"男友達として"の好意だとずっと思っていた。
もし仮に異性として風香が俺に好意を持ってくれているのなら普通に嬉しく思う。
"一番"長く遊んでる幼馴染と恋人になれるなら最高じゃないか
もし風香と恋人になれたら俺が望んでいた学園で普通のラブコメを幼馴染とできるわけか、、、、、、
奈緒が認めてくれるかは別として
だがそうなる未来も悪くはない。風香となら楽しい学園生活になりそうだなと想像し隆は妄想の世界に入っていった




