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第11話 幼馴染からは逃げられない

 「二人とも何話してるのかな??」



 その声とともに周りの気温が10度ほど下がったように体が震え出した。


 このショッピングモールさっきまで比較的暖かかったのに、、、



 声がする方向を振り向いたら軽く微笑んでいる風香が佇んでいた


 「ヒッ、、、三井さん」

 

 隣にいた佐々木さんが悪魔を見るような目で座り込んで風香を見ていた


 ひどく怯えてるみたいだ。この二人の間に何があったんだよ、、、



 「ねぇ佐々木さん、私あの時言ったよね?

  それぽっちの思いなら諦めてって、、、それ

  なのになんでまた隆と会おうとしてるの

  カナ?」

 「ち、違います!偶然通りかかってその時

  神崎君がベンチで座ってたから懐かしい

  なって軽く声をかけただけなんです!」


 「ふ〜んそうなんだ…じゃあもう用は済ん

  だよね?私と隆今日はデートしてたん

  だ…これ以上邪魔しないでくれるかな」


 風香は俺には聞こえない声量で佐々木さんの耳元に話しかけた


 「はい!もう関わったりしないので二人で

  楽しんでください。邪魔してしまって

  ごめんなさい!!失礼しました!」


 そう言うと佐々木さんは走って去って行った。



 そしてこの場にはドス黒いオーラを放っている風香と俺の二人だけになった









 そういえば、風香と似た雰囲気を最近ある人から感じたことがある。



 



 奈緒だ、、、






———————

 最近妹のブラコンは治るどころか悪化してるように感じていた。


 中学校では迷惑かけるからと必要以上に関わりを持つことをしなかった奈緒だが、中学に入る前より俺に対する独占欲が明らかに強くなっていった。


 例えば中学で風香のテニスの試合を見にいったことを話した時は

『何で行くのですか?いくら幼馴染だとしても異性として好きでもない女の子の試合を見に行くとか、好意を持たれてると勘違いされるかもしれないのでやめた方がいいです。いや、やめてください!』と強く言われた。


 さらに3年の初めの頃に女の子と話が弾んだ時、軽はずみでモテ期来ちゃったかな〜などと家で伝えた日には

 『なんですか?兄さんにモテ期なんて一生来ませんし私さえいれば充分ですよね?充分ですよね?そうですよね?もしかしてモテたいんですか?中学で彼女でも作りたいんですか、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、許しませんよ』

そう言ってお腹をおもいっきりつねられた。メチャクチャ痛い。


 ドス黒いオーラが全身から溢れてる感じがした。普段は重いブラコンだな〜って思うぐらいだけど時々見せるこの感情。


 あの時からかな?出来るだけ考えたくはなかったけど、、、






 奈緒って少しずつヤンデレに変貌している…?



 ドス黒いオーラを放っている奈緒を見ながら俺はそう感じた。







——————————


 今、目の前にいるのは風香だ。それは間違いない。だがあの時の奈緒と同じドス黒いオーラを放っている。目の前の彼女は俺の知っている"風香"ではない。



 いつも明るくて、テニスの試合では活き活きとしていて、クラスのムードメーカーの美少女…


 そんな風香に好意を持たれてるのではと感じた時は浮かれたし高校で彼女になれたら

普通の高校生としてリア充の仲間入りできると、、、、、、正直思ってましたよ。はい



 でも、、、でも!考えたくなんてないけど






 風香って知らぬ間にヤンデレに変貌していたのか…?


 「ねぇ隆!もう離れないように手繋いで歩

  こうよ幼馴染なんだからこれぐらい普通

  だよね!それとも接着剤とか手錠を買っ

  てお互い離れないようにしちゃおうか!

  どっちがいい?ねぇ?ねぇ?」







 ふ〜なるほどね









 え〜学園生活で普通のラブコメを幼馴染とする俺の淡い妄想、、、、、、、、たった今壊れました



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