第10話「二人とも何話してるのかな??」
あの後風香のファッションショーが行われた。どの服も風香のイメージに合わせた明るい色をチョイスされていて、
"ロングスカート"の清楚なものからから"デニムパンツ"でスタイル良く見せるものまで色々見せてくれた。
それぞれに感想を聞かれたのでとりあえず答える。
もちろん専門的なことなど言えるはずもないので『イメージと合っていて可愛い』や『普段とは印象がガラッと変わってるけどそれも似合ってて良いと思う』などの
テンプレ感想になってしまう。
普通ならば『もっと良く考えてよ』などと言われそうなものだが
「か、可愛い…ありがとう」////
どうやら俺に"可愛い"と言われたのが嬉しかったようでとても満足していた。
そして俺が可愛いって言った服装を全て購入していった。
えっと、、、本当にごめんなさい
ファッションショーの後ファミレスで軽く昼食をとり俺と風香はスイーツパラダイスの会場まで来ていた。
「ねぇ見て!見て!隆、いろんな種類の
スイーツがある!これ全部食べ放題だ
よ」
いつも以上に風香のテンションが上がっていた。
確かにケーキ・モンブラン・羊羹・ゼリーにムース甘い物好きには最高だな
「隆早く食べよ!もと取るんだよもと!」
「おい慌てるなよ〜」
勢いよくスイーツに向かってるところ悪いけど…俺ら2人でもと取るのは厳しいというかほぼ不可能だと思うぞ。
「もう無理…」
「流石に一年分くらいのスイーツ食べた気
がするわ」
幸先のいいスタートをきった俺たちだが30分経った頃にはノックアウトされていた。食べ放題一時間と書かれていたがその時間帯までハイペースに食べられるわけはなかった。
もうスイーツの顔も見たくない俺たちは制限時間より早いが会計を済ませて会場を出ることにした。
「隆ごめん、、、私お手洗いに行ってくる」
「俺も行こうかな、、、あそこのベンチで集合
にしよう」
オッケーと言って風香は離れていった。
トイレに行ったらだいぶ楽になった。
風香が戻るまでまだかかりそうなのでベンチに腰掛けて待つことにする。
あれ、あの人って…
「…神崎くん?」
そう名字を呼ばれて顔を上げるとそこには同い年くらいの女の子が立っていた。
「えっと、、、」
「わ、私のこと覚えてないかな?中学3年の時
同じクラスだったんだけど」
あ、思い出した。中学3年の初めの頃に図書委員会が一緒でよく話しをしていた女の子だ
何故か2学期あたりから俺を避けるようになって会話も委員会の必要最低限のことしかしなくなったけど。
理由は結局今もわからない。
彼女だけじゃなくて中学初めの頃は結構話をしていた女の子もいたと思うけど、3年卒業の頃には"風香"しか話しかけてくれる同級生の
女の子はいなくなってたな。
えっと、、、確か彼女の名前は
「ごめんね、少し抜けちゃってた。佐々木
さんだよね」
「うん!そうだよ今日ここで買い物してた
ら神崎君がベンチで座ってたから声かけ
ちゃった」
「そうなんだ久しぶりだね、こうして
二人で話すの」
「えっと、、、私はもっと前から話をしたかっ
たんだけど学校では話しかけづらくて」
話しかけづらい?やっぱり俺何かやったのか?
「えっと…そのことで聞きたいんだけど俺
何かやっちゃったかな?いままで話して
た異性の子とか気づいたら話しかけてく
れなくなってたんだよね」
気付かぬうちに彼女たちを傷つけてしまったのなら謝罪したいな、、、
「あ、違うよ!"神崎君は"悪くないから」
少しホッとする。俺が問題ではないらしい
でも逆に疑問は高まった。俺のせいじゃなければ何が問題なのだろうか…
「二人とも何話してるのかな??」




