第1話「おはよう兄さん」
「おはよう兄さん」
「おはよう奈緒」
階段を降りた先のリビングで朝の挨拶をかわしたのは妹である奈緒だ
きれいな黒髪を後ろで束ねたポニーテールにしている。来年で中学3年生になり俺の一学年下に当たる。学力トップ・スポーツ万能で自慢の妹だ(ちなみに俺は学力、運動ともに平均的である)
「本当に俺の妹か、、、」
「なんですかいきなり」
心の中で言ったつもりが声に出ていたらしい。
「ごめん声に出てたか。いやぁ奈緒はすごいなと思って、、、学力テストでは一位以外見たことないし、スポーツに関してはこの前も部活動に所属してないのに助っ人としてテニスの試合出てただろ?お兄ちゃんたまに奈緒と血がつながっているのか疑問に思うときがあるよ」
苦笑いを浮かべながら答える。中学時代は友達、クラスメートに奈緒が妹だと告げるとほぼ全員が「まじか」と驚く。「なんか、、、頑張れよ」と謎の同情してくるものもいれば、数人は結局最後まで妹であることを信じてはくれなかった。噂によると奈緒様ファンクラブなるものまで形成されているらしい。活動内容が気になるところだ
「本当にそうならいいんですけど、、、」
聞こえるか聞こえないかぐらいの声量で奈緒がつぶやいた。
奈緒は聞こえていないと思っているだろうが、昔から耳はよかったのでしっかりと聞こえている。この場合どんな反応をすればよいのだろう。
話は変わるが俺の妹である奈緒は兄妹の贔屓目なしで勉強もできるしスポーツも何でもできる本当に完璧、、、訂正しよう。
一つを除けば完璧な美少女なのである、ある一つを除けばね。
重度のブラコンということを除けば




