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#高校一年生 奈緒

 私は澤村 奈緒(なお)高校ライフをエンジョイ中の一年生。


 中学までは地味な女の子だったんだけどさ。まあ、地元がど田舎なんで。田んぼや畑に囲まれた、緑豊かな東京郊外住みなの。だから、都心の高校に通うギャルに憧れがあってね。親に頼み込んで、都心の高校を受験することにしたの。

 だけど、都心の学校って偏差値高いんだね。テレビでよく見るギャルたちも、本当はみんな頭良いのかなあ。一応私も勉強は出来る方だったからさ、なんせ田舎だから勉強しかやること無かったし。ちょっと頑張れば受かるって先生にも言われてたんだ。

 だけど私が選んだ高校はちょっと頑張っただけじゃダメだった。制服は可愛いし、自由な校風に惹かれたんだけどね。推薦は諦めて、一般入試に向けて猛勉強したんだ。


 頑張った甲斐あって、私は晴れて東雲(しののめ)女子高校に合格した。女子校なんだけどね……。いや、全然いいよ! 女の子ばっかだからむしろ伸び伸び出来そうじゃない? 通学も電車で一時間程度だし、充分だよ。


 高校に合格してから私はギャルになる練習をした。髪型もメイクも服装も調べて試して、中学の卒業式の翌日にはギャルになってた。

 実際に渋谷にも行って、街を歩いて違和感ないか試したりした。

 ママには怒られたし、パパにはびっくりされたけどね。受験勉強の反動だって思われたみたい。春休みの間だけはこの格好でも許されたけど、入学式までには戻すように言われた。


 入学式の日、クラスメイトを見て驚いた。ギャルは一人もいなかった。当たり前か。割とみんな大人っぽい。こういう感じなんだー。悪くないなと思った。

 私はこの雰囲気を見て、一瞬でギャルを卒業した。あんなに憧れてたのに、春休み中だけだったなんて短い命だったな。パパやママは安心するだろうけどね。

 入学式だったから、おとなしくしているっていう感じじゃなかった。さすが頭良い学校だけあって、みんな落ち着いてるんだ。それでいて、みんな良い子そうだったし、みんなと仲良くなりたいなって思った。


 そして案の定、みんな可愛くて良い子たちばっかりで、私はクラスのほとんどの子と仲良くなった。


 この学校を選んで正解だった。いよいよ楽しい高校生活の始まりだ。

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