雨が止むまでに
青が灰色に染まりゆき
ぽつりぽつりと雫が落ちる
通り雨だろうか
地面を濡らし
私も濡らす
雨足が強くなり
激しい音を奏でる
それがどこか心地よくて
心に染み込む
このまま降り続いて欲しい
そうすれば私の涙を隠せるのに
雨か涙か分からない
ただ水が落ちる
少しずつ音が小さくなる
少しずつ光が射し込む
どこまで涙を流せば
どこまで心を曇らせれば
いつ涙が止まるのか
いつ心に光が射し込むのか
答えはなくて
だからせめて
この雨が止むまでは
涙を流すことを許してほしい
そう
心に問い掛けた