老婆ジョーク
「はい、召し上がれ。」
「「いただきまーーす!!」」
その日の夕飯。
マーガレットさんはご馳走を出してくれました。
んん~!お料理のいい香り!
お料理を口に運ぶと、それはそれは美味でした。
「おいしい~~~!!
マーガレットさん、お料理の天才ですか!?」
「こんなに美味しい料理、初めて食べました!」
私とネイトさんは夢中でお料理にがっつく。
「気に入ってくれたみたいで嬉しいよ。」
「このお肉、すっごく柔らかくてジューシーですね!
何のお肉なんですか?」
「裏山で倒したモンスターの肉だよ。」
「へー!モンスターの…お肉…………」
私達の料理を食べる手がピタリと止まった。
今、なんと、おっしゃいましたか…………?
「まままままマーガレットさん…このお肉は……」
私は恐る恐る、再度確認した。
隣のネイトさんも真っ青だ。
するとマーガレットさんは、堪えきれない様子で笑いだしました。
「あっはっは!!ほんの冗談さ!
老婆ジョークだよ。
その鳥肉は朝仕入れてきたばかりだったからね。」
老婆ジョーク、洒落になりませんが!?
私達が安心したのも束の間。
「裏山にモンスターがいるのは本当さ。
明日からそこで修行をしてもらうよ。
ギルドに再加入するのは、それが終わったらだね。」
「おおう…修行というヘビーなワード…。
が、頑張ります…!」
「因みに、たまに凶暴なモンスターもいるからね。」
「「えっ。」」
「ろ、老婆ジョークですよね…?」
「これは本当だよ。」
無事、明日も生きてご飯を食べられるのでしょうか……?
続く