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本当に馬鹿な人ですね!

マーガレットさん~、まだ買い物するんですか?」


「あと二軒はいくよ。」


「ひぇ~……」


私、メアリはマーガレットさんと街へ買い出しに繰り出していました。


そういえば、朝からネイトさんのお姿が見えません。


「マーガレットさん、ネイトさんは?」


「あの子は別行動だ。

ネイトなりに色々考えたみたいでね。」


「そうですか…」


「あんたも早く魔力のコントロールを覚えな。」


「うっ…頑張ります…」


マーガレットさんのお言葉がグサリと刺さります…。


「メアリ!!」


突然名前を呼ばれ、後ろを振り向くとそこに現れたのは私が以前所属していたギルドのリーダーだった。


「……何かご用でも?」


「メアリ、俺達のギルドに戻ってきてくれ!

お前が居なくなってからギルドはみるみる落ちぶれていくんだ…!」


「はぁ…」


「お前の力があってこそのギルドなんだ!

頼む、どうか戻ってきてくれ!!」


「……………」


私はゆっくりギルドリーダーに歩み寄ります。


リーダーは私が頼みを承諾してくれたと思い、表情が一気に明るくなった。


パァンっ…!!


「………えっ…?」


リーダーは何が起きたのか分からない、と行った顔で私を見ています。


そりゃあ、平手打ちを決めましたからね!!


私は笑顔でこう言った。


「本当に馬鹿な人ですね!!」


「め、あり…?」


「散々私をお荷物扱いしてきて、それはあまりに虫が良すぎるんじゃないですか?

私に貴方のギルドへ戻る気は更々ないです。

どうぞお帰りください!」


「ッ……なめやがって…!!この糞餓鬼!!」


ギルドリーダーは逆上して、私に襲いかかってきました。


私は咄嗟に目を閉じる。


その時。


「その子から離れてください。」


「ぐあっ…!?」


ギルドリーダーは誰かから吹き飛ばされてしまいました。


「大丈夫ですか、メアリさん。」


私を助けてくれたのは……


「ネイトさん…!?」


剣を携えたネイトさんでした。


確かネイトさんは人形使いのはずじゃ……!?



続く

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