ギルドの失敗(リリーナ視点、第三者視点)
「聞いたか?あのメアリが『光の魔法使い』らしいぞ。」
「『光の魔法使い』!?」
その噂は、私達のギルドにも流れてきた。
「じゃあ…俺達が今までS級ギルドでいれたのは…」
「メアリからの魔力供給があったから…?」
ギルド内はざわついていた。
「ま、まさか…きっと誰かが流したでたらめですよね…?」
私はリーダーと腕を組む。
しかし、その腕は振り払われた。
「り、リーダー…?」
「……本当にこのギルドから追い出すべきだったのは…リリーナ、お前だ!!」
「…ッ!?」
私は予想打にしていなかったリーダーの言葉に目を見開く。
「ま、待ってください!私はギルドのために力を尽くしてきました!」
必死にリーダーに訴えかける。
「うるさい!!皆を騙したこの女狐め!」
「そんな…」
酷い。あまりに酷過ぎる。
「今すぐ荷物をまとめて出て行け!
俺はメアリを連れ戻して、ギルドを立て直す。」
私は目の前が真っ暗になった。
私は…私の魔法は全部メアリのおかげだったの……?
リーダーはそのままギルドハウスから飛び出し、メアリを探しに行ってしまった。
そして、リーダーとリリーナのやり取りを見ていたギルドメンバー達の胸には、彼の横暴さに対する不信感や不満が募っていたのだった……。
続く




