次回予告:『照準無き戦い』/なぜなにメカニカル、ファイル1.ノーマッド
流れた血こそ戦士の報酬
死を糧に生きるのは獣の掟
嗚呼、狼となり果てた女よ、銃声のまま吠えるがいい
たとえ瞳が硝煙でかすむとて、涙を流す資格はない
次回、『照準無き戦い』
共食いに潤う喉が静かに震える
なぜなにメカニカル
ファイル1.ノーマッド
ノーマッド
形式番号 WV-08F
分類 歩行車両
所属 都市国家同盟
設計 アヅマ・メカニカル
製造 アルクスト社
乗員人数 1名
固定武装 脚部対人機銃×2、左腕部20mm機関砲、腰部消火装置※
※いわゆる消火器だが、暴徒や歩兵に当てたり、煙幕として使用することも多い
都市国家同盟が主力として使う機動兵器、それがWV-08Fノーマッドだ。スケイル・フレームを導入しており、うろこ状の骨組みが筋肉に近い働きを持つ。フレームに仕込まれたマイクロ・マシンに電力さえ通れば、動き続ける他にない特徴を持つ。
地上での踏破性、拡張性に特化した傑作機である。
それぞれの評価
イネ「頑丈なのはいいですよねぇ、マシントラブルも少ないので助かります」
天十郎「カスタム前提ってとこだな。現場の使い勝手としちゃあ、悪くない」
トレヴァー「それにしても純正頭部とか偵察用の装備が高すぎ」
タナゴ「フレーム以外は単純な構造。正直、これ一本でいってくれた方が整備が楽」
正統政府軍少尉「ゾンビみたいな奴。中々、倒しきれないので、正直戦いたくないなあ」
ギルサーン社常務「つーか、これ前にうちとコンペ負けたモジュールのフレームじゃねか」
地球政府高官「ほんとだ。この構造、オルクス社のやつだよね。どうなってんの?」
オルクス社専務「宇宙鉱山を始めとした極地作業のため、提供した技術です。このように使われているとは誠に遺憾であり、嘆かわしいことです」
アヅマ・メカニカル開発室長「不正はなかった! これ、うちが作ったから!」
アルクスト社工場長「フル稼働しても手が足らん。もっと大事に使えよ!」
都市国家同盟代表「宇宙の放浪者たる我々が定住するための楔だ。グリーンネスト独立戦争の象徴であり、我々の牙である。」