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猿より強いね
逃げろ!
星が闇夜を照らす
美しい空に向かって上へ上へ
飛び立つ僕は
慌てて気付いた
ヤバい!空気が無くなる!
飛びすぎたのだ
こんなところで死ぬわけにはいかない
急いでミサイルを下向きにして
母なる大地に向かう
そんな下方への旅の途中
とんでもない物とすれ違った
上に飛ぶゴリラだった
体は薄暗い茶色の毛に覆われ
手足はヤシの木より何倍も太かった
そして紛れもなく母の眼光だった
唖然とした僕に次の問題が差し掛かる
目の前に地面が迫ってきている!
このままではヤバい!
ヤバい!