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賢者タイム
下賤です。
同じことの繰り返しだ
肌色、肌色、肌色。
桃色、桃色、桃色。
丸、丸、丸
揺れる、揺れる、揺れる。
擦れる、擦れる、擦れる。
白、白、白。
肌色と桃色と丸は揺れて擦れる。
そして白。
何をしてるのか皆目わからない。
グルグル、グルグル、グルグル、
目が回って、それで終わり。
電流が画面を伝って、体を巡って、
そして今、それが何処かへ消えた。
後には何もない。
何もないのにまたそこへ向かう。
空腹が訪れてまたそこへ向かう。
噛み砕いた物を失って、虚しさを得る。
一人の部屋に一人が居り一人が回る。
朽ちていく。
彼も彼らも彼女らも、満たされるものは穴の空いたずたぶくろ。
空腹、空腹、空腹。
時間もお金も電流もタンパク質もみんな何処かからきて、何処かへいくのに私だけがどこへもいけない。
そしてまた空腹がー。
その先に行きたい。