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ぐうぜんとぐうたら  作者: 赦す内燃機関
多分一章でおわる。
5/9

ドラムが好きな彼は

彼の時間は僕のよりずっと早い。


僕が唾を飲む間に意識は別のもに移ってしまう。


互いに目を見て話してあっても頭の中では違うことを考えている。


そうは不幸だけれども、それでも別に嫌いじゃない


時間だけではなく、話したい内容もずっと違う。


僕が掘り下げたいところに力を入れると、言葉はふっと固いものにあたって、お互いの間の僅か30cmの間に霧散する。


一方彼が話したいことは、僕が追い付く前に遥か彼方に行く。


それでも彼が気になる。


ほら、だって僕らは友達だろう。

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