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ぐうぜんとぐうたら  作者: 赦す内燃機関
多分一章でおわる。
11/11

彼女に白む僕の心は

色白の君は、派手な髪をざんばらにして、短いワンピースから細い手足を上品にすらりと顕していた。

とても見つめ続けられるわけではないけれど、ふとももの付け根はあまりにも艶めかしく、僕は気が気でいられない。


そして恐る恐る、君の眼を見つめる。


深く、大きな、その目。

その中に映る僕。


一度見つめてしまえば、もう目を離すことなどできない。そこに映る自分の醜ささえ、今は雑音の一つでしかなかった。


初めて会ったあの日、君が僕にも対等に接してくれたこと。

以来それは、酷く惨めな僕にとって、ひそかな“お守り”になっていた。


人はそれを陰気な性格と笑うかもしれない。だが、僕にとって微かな優しさや気高さは、とても得難いものなのだ。


もちろん、それ以上は望まない。

だけど、だからこそ、それだけで十分なのだと僕は一人口にしていた。


──その後の一週間、僕はぼうっと君の顔を思い出し、時おり窓ガラスに君の影が映った気がして、何度も周りをきょろきょろしながら過ごした。

惨めな人間だから、そうして僕の中の歪な想いは逃げ場を失っていく。


そしてついに、日曜日から月曜日へ続く憂鬱な夜の、その真中。

深夜の夢の中で、僕は君のふとももに手を伸ばしていた。


君は遮るでもなく、そっと僕の腕に手を置き、こう言った。


「私の殻に触れたとき、そこから棘が出てくるか、虹色の鱗が出てくるかは、まったくあなたの運次第なの。」


そこで僕は目を覚ました。

ああ、君はなんて得難いのだろう──そう思った。


感情の余韻は布団の中に優しく残響し、空が白んでもなお、僕はこの身のしょっぱさを噛み締めることしかできなかった。

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