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レベル最大で歩く異世界  作者: 黒猫
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先天的なスキル


物語の進行上仕方のないことなんですぅ←



リリーと一緒に街を目指している最中に気になっている事を聞いてみた。魔法やらスキルやらのことだ。


「リリー。魔法ってどうやって使うんだ?お前がテントを燃やした時の魔法や、転移した時の魔法のことを詳しく聞かせてくれ」


とりあえず本命(スキル)は後回しだ。


「はっ、はい!えっと…魔法っていうのは魔力を消費して発動しますっ!」


まあ、予想通りだな。漠然とし過ぎて逆に発動の仕方が分からないが。


「ああ。魔力を消費するのはなんとなく分かってるんだ。じゃあ、どうやったら魔力を消費するのか教えてくれ」


アプローチの仕方を変えてみた。


「あー、えっとですねー。魔法はですね、まず頭に属性を思い浮かべるんです。そして頭で魔法のイメージを強く描くことが出来たら発動します」


色々分かりづらい説明だった。とりあえず、リリーから聞いたことをまとめていく。


魔法はまず属性を頭に思い浮かべる。

火、水、土、風、雷、闇、光のどれかだ。

ちなみにそこは異世界よろしく、ちゃんと自分の適正属性があるらしい。リリーは火属性と風属性だそうだ。


次にどんな魔法を発動するかをイメージする。ここが重要な所だ。テストに出そう。メジャーなファイアボールとかを発動したいのなら、火の玉を頭でイメージすればいいそうな。そこで魔力の消費量が関係してくる。イメージ力の大きさと魔力の消費は比例するそうだ。ようするに辺り一面を火の海にするとか物凄い魔法を使おうとすると、魔力をたくさん使うといった形だ。一定の魔力の消費量ごとに初級魔法、中級魔法、上級魔法が決まるらしい。


最後に発動キーだ。これはイメージ力が強ければ必要ないという。イメージを形にする際に自分がその魔法の発動キーを告げると魔法をより形にしやすいという、なんとも言えないものだ。例えば、ファイアボールなら実際に「ファイアボール!」と言ったほうが形にしやすいということか。だが、自分がイメージしやすい発動キーでいいのでぶっちゃけ「火の玉!」でもいいらしい。なんだそりゃ。



「ん?リリーが使った転移?の魔法は何の属性なんだ?」


どの属性にも位置しなさそうだが…。強いていうなら…光とか?


「は、はい…。えっとですね、そ、その実は私にもよ、よく分からないんです…。ご、ごめんなさい!ぶたないでください!」


いや、ぶたないけども。


ふむ、わからないときたか…。ならば推測してみよう。聞いたところイメージ力が魔法の鍵だ。ならば、転移のようなものをイメージしたということだろう。あの状況でリリーは自分が魔物の体内にいると思っていた。そこから抜け出したい。それを一心に考えれば…あるいは…。うぅむ、難しいな。そもそも属性を考えてなくていいのか。謎が謎を呼ぶ。


「あー、魔法はもういいや。リリー、スキルについて教えてくれ」


俺は簡単に推理を放棄した。まあ、今度魔物と遭遇したら魔法を試してみようと思うけど。


「スキル、ですか?確かそのスキルに関する特殊な訓練を充分に積んだものに手に入る力…だったような。あっ!生まれたときから稀にギフトといった形で、スキルよりも強力な能力を持った方もいるそうです!…えへへ、すみません。私にあまりにも縁がない話なんでうろ覚えなんです…」


そう言ってリリーは申し訳なさそうに笑っていた。


あー、なるほど。そのタイプか。取得に面倒なタイプだな。だが、俺にはスキルすらほぼ完備のチートがある!…あれ、俺、召喚士のスキル持ってんじゃね?


俺は急いでメニュー画面を開き(集中したら開ける)自分のスキル欄から召喚士のスキルを探した。


…ない。スキル…じゃないのか?スキルは完備なハズなんだが…。あ、待てよ。確か生まれたときから云々言ってたな。


「リリー。スキルとギフトは違うのか?」


先ほどの説明掘り返します。すみません、リリーさん。


「は、はい!スキルとギフトは別物です!ギフトはスキルよりもかなり強力ですからね!…私にもギフトがあったらなあ…」


ぼそりとリリーは俺がさきほどわざと聞き逃したワードを口にした。


「ははっ!リリーはスキル持ってるんじゃないか?なんか、その…色々あってそうだし」


相手のステータスが見れると伝えてないので、暗に伝えようとしたが、棒読みになってしまった。仕方ない。


「えへへ。そうですね、ありがとうございます!私もスキル取得目指して頑張ります!」


いや、励ました訳じゃないんだが。てゆうか今のを励ましと受け取るということは、やっぱり…。


「その…リリーはスキル、持ってないの?」


「は、はい!持ってません!役立たずですけど、捨てないで下さいっ!」


いや、捨てないけど…。


やはりか。


リリーは自分のギフトに気付いていなかった。



すみません。全体的に説明過分になってしまいました。次は魔物と戦いますので許して下さい。


リリー「捨てないで下さいっ!」

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