日常からの転落
更新かなり不定期です…。
来年になれば安定…したいですw
25歳、無職、岡部光壱、フツメン
それが俺のスペックというかなんというか、そんな感じのものだ。
カタカタカタカタカタ…
俺の愛してやまない嫁達のタペストリーやポスターに囲まれた部屋で、パソコンをひたすらに操作する。
カタカタカタカタカタ…
「光壱ー!ご飯よおおお!」
カタカタカタカタカタ…
今プレイしているゲームはジョブの多さとスキルを自作出来ることが売りのオンラインゲームだ。
カタカタカタカタカタ…
「光壱ぃぃぃぃぃいいい!!」
カタカタカ…
「うるっせぇぇええええ!!!」
いや、どこから声出してんだよってーくらい響いてたぞ、マイマザーよ。
「母さん、ご飯の時はメールしてって言ってるじゃん!」
「あら?そうだったかしら?」
こう見えて俺は引きニートに憧れてるただのニートだ。ニートになったのだから、どうせなら引きニートになりたいじゃん?
ゆえに母親からの用件は全てメールで知らせるように頼んでいるのだ。
「いいじゃない、面倒だし、私も寂しいわよ。」
これが守られたことはないのだが…
いや、てゆうか寂しいってなんだよ。40超えたおばさんがなに言ってんだか。
「はいはい。今から行くよ。」
俺が母親を甘やかし過ぎているのかもしれない。
俺はパソコンの電源を落として、1階に降りて行った。
◇
「ねえ、今度はどんなゲームを頼まれたの?」
母親が目を輝かせながら食卓から身を乗り出してくる。
ご近所での若いという噂はこう言った仕草が原因なのかもしれない。要注意だな…
「アクションRPGだよ。特徴も特にない、正直、売れると全く思わないようなゲームだよ。シナリオとかキャラが魅力的っていうのが魅力っちゃあ、魅力かな。」
「あら、じゃあ今回は楽勝ね!」
俺がニートなのに母親からなにも言われないのは、母親が天然だからっていうだけじゃあない。
俺は無職だがゲームのデバッグを頼まれてやっているのだ。
「楽勝なんてことはないよ。デバッグはどんなゲームでも手は抜けないし、時間もかかるしね。」
昔からゲームが好きでオタク気質だった俺はゲーム関連の仕事にしかつきたくなかった。だが、就職活動ではそんな求人を見つけることが出来ず、不貞腐れていたところ、あるメールが届いた。
「ゲームのデバッガーになりませんか?ひとつのゲームにつき、30万出します。その他説明、契約云々〜」
渡りに船とはこの事だったな。うん。いやぁー、最初はスパムかと思ったが、読んでいくうちに単純にそこの会社のゲームがしたくなった。ゆえにすぐさま返信をしたら、数日経ってゲームが届いた。ペースとしては月に1本ゲームが届く。恐ろしいハイペースだとは思うが、基本的にはプレイするだけなのでゲーム大好きな俺にとってはまさに相性抜群なのだ。
「ごちそうさま!じゃあ、母さん!デバッグするから用件があるときはケータイね!」
「はーい。ちゃんと寝るのよー」
母親からのエールを受けて2階に上がっていった。
◇
「さて…早速プレイしますか…。」
今朝届いたばかりのまだ起動していない最新作だ。胸が高鳴るね。
「いつも通り…。チートは全てオンにしてっと…。」
デバッグを円滑に進めるためにチートは基本全てオンにするのが俺のスタイルだ。まあ、デバッグがメインだしね、少し寂しい気もするが…。
「ん?リアルダイブ?…なんだこれ?」
チート項目に変なものを見つけた。いや、マジでなんだこれ?
「説明書にも書いてないんだが…」
普通はチートの説明も書いてある説明書だったが、これに関してはなにも記されていない。
「まあ、チートだし、いいか!オンにして悪いことはないだろ!」
俺は軽い気持ちでリアルダイブの項目にチェックを入れた。正直、その時はスキルかなにかだと思ってたんだ。
「さて…。じゃあ、行きますか!」
キャラエディットがなかったから、起動してからなのかな…。どんなキャラにしよう…。
俺はそんな小さな疑問点をたくさん抱えながら、ゲームを起動した。
REAL DIVE
かなり稚拙な文章ですみません。
初投稿で、グダグダです。おかしなところがあれば是非ご指摘お願いいたします。