Jail
いて・・・。
「あら、気づいたの。相変わらずしぶといわね。」
ガリエフ・・・。どうやら俺は拘束されているようだ。
「いちおう聞いとくわ。何があったの?」
「メデューサに改造された。体もいうことを聞かねー。」
「そう・・・。メデューサがいるのね。」
「元に戻るのか?」
「無理ね。でもいいじゃない。前より男前よ。ハハッ。」
くそエルフ・・・。
「さ、行きましょうか。手脚、ついでに翼、治してあげるわよ。」
嫌な予感しかしねー・・・。
そして、俺が連れてかれたのは治療室。というより実験室・・・。
「暴れられても面倒ね。少し眠っててもらうわ。」
そう言ってガリエフ様は俺に向かって呪文を唱える。意識が遠のく・・・。
どのくらいの時間がたったのか。起きると手も脚も、ついでに翼もしっかりついている。でも首に妙な違和感。首輪?
「あら、起きたようね。感謝しなさい。ちゃんと治してあげたわよ。ついでにそれはプレゼント。」
「なんだこの首輪は?」
「隷属の首輪よ。もうメデューサの命令は効かないわ。」
今度はエルフ様がご主人様ってわけか・・・。人間を相手に戦うよりはましだが・・・。
「さて、さっそくだけど行きましょうか。」
「どこへ?」
「もちろん戦場よ。あなたが好きな。」
ガリエフ様がニヤリと笑う。こいつ、俺より悪魔っぽいな・・・。