お品書き
どうも、星野紗奈です。
イラスト・楽曲・歌唱をふまえてショートストーリーを作ろうっていうコンテストがあったので、その時のやつをここに投下しに来ました。結果? まあ察してください(笑)。
この作品に関しては、元の作品を見ていないと何が何やらわからないと思います……(笑)とりあえず、保存用ということで。
それでも大丈夫という方だけお進みください。
それではどうぞ↓↓
お待ちしておりました。一名様ですね。ご予約の―――――はい、賜っております。お荷物、お預かりいたしますね。さて、本日は、よくぞご来店されました。エエ、あなた様は大変高貴なお方ですとも。ささ、席にお座りになって。ここは一生に一度訪れることができれば、とても幸運な場所なんですよ。アア、そう、ご存じでしたか。本日は、私共、精いっぱいおもてなしさせていただきますので、どうぞご堪能下さい。それでは、本日のメニューをご紹介させていただきますね。
キバムキイヒョウのトーバツ巻き
レッドリキッドのスープ
ヒトミシリ・ロマンジェ~怠惰のスパイス和え~
カンセー産ゾーカのソルベ
牙付きワラワーのステーキ~懺悔仕立て~
ジシン・フロマージュ~青草を添えて~
以上になります。あ、そうそう。お食事の後には、カンシャク地方の紅茶かコーヒーをご堪能いただけますから、そちらもよろしければ。何かご不明な点は――――ああ、あちらのお席にあるものが気になると。あれは、お食事のサンプルではないですよ。あちらのお席に残っているのはね、あなた様より前にいらっしゃった方が残されたお食事なんですよ。まだ後処……片付けが終わっていなくて。ハハ、猫の手も借りたいくらいですね。マ、忙しいわけではないのですが。……全く、私共は誠心誠意おもてなしをしているというのに、こんなことをされては――――アア、失礼。あなた様に言うようなことではありませんでしたね。他には――――左様ですか。わかりました。何かあれば、いつでもお申し付け下さい。私共はあなた様の様々な表情を見られることが至高の喜びでございます。ですから、決して最後までお席をお立ちにならないように――――いいえ、これは、あなた様には必要のない発言ですね。失敬、なんでもありません。アア、もうこんなに時間がたってしまいました。長々とお話してしまい、申し訳ありません。すぐに準備に取り掛かりますからね。エエ、私とはここでしばしのお別れになります。またいずれ会えることを願って。……なんてね、冗談です。それでは充実したお食事のひと時を、ドウゾ、ごゆっくり。
ありがとうございました!