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【漫才】乙女ゲームに出たい!

作者: 大麦まぎ

※ボケとツッコミが「二次元の世界の住民」ということ、それを理解していることを前提とした漫才です。

2人「どうも〜○○○○でーす」

ボケ「こちらの世界ではね、ソーシャルディスタンスとか関係ないんでね、仕切りもないですが」

ツッコミ「いきなりメタ発言!まあ今ね、画面の向こうは大変ですけども」

ボケ「密になってやっていきましょう」(ツッコミにベタベタする)

ツッコミ「気持ち悪い!」(ボケを小突く、ちょっと離れる)

ボケ「僕、人気出たら乙女ゲーム出てみたいんですよね」

ツッコミ「ああいうのって住む世界違うんちゃう?僕ら芸人やで?」

ボケ「いいや、いつか絶対そういう仕事が来る!」

ツッコミ「まあ、絶対にないとも言いきれんしね」

ボケ「でも、いざそういう仕事来たら緊張してまうかもしれん。どうしよう、緊張で口から内臓が出る」

ツッコミ「気が早すぎる!」

ボケ「せやから、2人で乙女ゲームの練習しよう」

ツッコミ「乙女ゲームの練習もわけわからんけどええよ」


1.売り方


ボケ「まずどうしたらいい?」

ツッコミ「そうですねぇ、売れる乙女ゲームは、だいたい特典も豪華ですよね。ラバストとかアクキーとか、ちょっとしたバッグがついてることもありますよね」

ボケ「豪華特典」

ツッコミ「よさげなの思いつく?」

ボケ「限定ベ○ブレード」

ツッコミ「コロ○ロの付録やん!小学生か!…そうじゃなくて、演じてくれた声優さんのイベント招待券とか、ファンの子なら喜んでくれるんちゃう?」

ボケ「握手券」

ツッコミ「おー、悪くないやん」

ボケ「僕と」

ツッコミ「それは無理。次元の壁越えなあかん」

ボケ「愛があれば、次元の壁も越えられる」(イケボで)

ツッコミ「物はいいようやな」


2.立ち絵


ツッコミ「特典のことはちょっと難しいかもな」

ボケ「特典とかはマーケティングの人が考えてくれるからな」

ツッコミ「…まあ、俺らが頑張らなあかんのは、まずはポージングちゃう?」

ボケ「俗に言う立ち絵」

ツッコミ「二次元臭をだすな」

ボケ「言うてもこれこそわからんくない?」

ツッコミ「そうやなぁ、例えば、『どこか痛めてるポーズ』とかどう?例えば(首に手を当てる)こんなのとか」

ボケ「首痛めてるように見える!」

ツッコミ「けどなんかかっこいいやろ?」

ボケ「かっこいい!」

ツッコミ「○○くんできる?」

ボケ「最善を尽くします」

ツッコミ「大仰やな」

ボケ「いて、いてて、いてててて………(腹を抑えて痛がる)」

ツッコミ「やりすぎや!そんな演技いらんねん。ちょっと痛いかな、くらいでええねん」

ボケ「ちょっと痛いかな(膝を触りながら)」

ツッコミ「おじいちゃん!」

ボケ「ちょっと痛いかな(股間を触る)」

ツッコミ「最低!(頭に手を当てる)」

ボケ「やっぱ○○くんかっこいいなぁ!」

ツッコミ「お前のせいで頭痛なってんねん!」


3.セリフ


ボケ「なんやかんや言うてもカッコいい声でカッコいい台詞言えば、女性はキュンとくるやろ?」

ツッコミ「ポージングもまともにできんお前に言われてもな」

ボケ「今度こそいける。俺の顔と声を信じて」

ツッコミ「セリフが信じられへんのよ」

ボケ「世界で一番君が好きだ」(イケボで)

ツッコミ「かっこいいけどちょっと使い古されすぎかな」

ボケ「3次元で一番君が好きだ」(イケボで)

ツッコミ「メタ発言な」

ボケ「ど、どうして…」

ツッコミ「お、どうした?」

ボケ「俺はこんなにも…!君のことを愛しているのに…!誰だよその男!俺だけを見ろよ!」

ツッコミ「急にメンヘラになり出したな」

ボケ「そんな、3次元の男のどこがいいんだよ!」

ツッコミ「それが全てだよ」

ボケ「俺も、そっちの世界に行けばいいのか…?なら行ってやるよ!ウォアァァァァァァァッッ!!(怪物みたいなマイムで次元の壁を壊そうとする)」

ツッコミ「乙女ゲームっていうかホラーゲームだよ」

ボケ「ウォアァァッッ!!…………ァァァァァ………(急に大人しく元に戻る)」

ツッコミ「どうした?」

ボケ「『密になるから来ないで』って」

ツッコミ「愛もソーシャルディスタンスに勝てんのかい!もういいよ」

2人「どうも、ありがとうございましたー」

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