バッティングセンター
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バッティングセンター
若者の考える事はわからん。
そもそも仕事帰りに来る場所か?
疲れてはいない…が、安堵感から来るものもある
『こんなところ』
ぼさりという言葉など聞こえまい
『できたのはわりと昔ですよ』
『そうか』
どうでもいい…ゴルフだろうがキャバクラだろうが自らの意思で行くほうが正しい。
しかし、うきうきしているな
野球は今でも見る。義務からなのか、好きなのかわからんことがらの一つだ
理屈ではわかるが…
正直にいうと80だろうが打てないと思うが…あまり早く感じないのは
そのあたりもゲーム感覚だろうか…
勝手にしろ。考えても疲れる
鈴木『よし、やってやろうじゃないか。若い頃私もな』
そんないい加減なことを言いながらバッティングエリアに入る
田中『とにかくミートすることを大事にして』
一球目、ブンッと鉄のバットを振る。バットは空を切る
田中『あっちゃー早すぎるでやんの』
鈴木『もう一回だ!!』
かすった!!
鈴木『どうだ!!』
3球目でミートして球は気持ちよく線を描く
田中『中々やるじゃないか!!次は僕のばんね』
田中は急速を上げているそんな速い球が打てるはずが…
田中『うぉーい!!』
田中は130キロの球を簡単にミートして誇らしげに手を振る
田中『このくらいはやってやらないとね』
鈴木『私もやる。よこせ!!』
そんなこんなで意外に楽しめた時間が過ぎた