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正攻法           

           正攻法


石の上に3年も座れまい


『はぁー』


とんだプレッシャーだ。車輪がはずれた人生もいいが、付き合う身にもなってほしい


どうすればいいのだ。と


年寄りの間合いとは結局奴と同じ、一声をかけられるまでが異様に長いのだ。

言い訳がましいと思うが。もう口に出す時点で言い訳だ。


田中は自動販売機にいるが、私はどこにいるのやら

『田中君』

聞こえるわけがない声でいう。


当然のことながら聞こえない。

『田中君』


…しかし今のでも聞こえないか


『田中!!』


田中はびくりとするが、私には安堵感しかない

私は教師には向いてないだろう

だが、気持ちは伝わる。それだけ高い壁だ。


田中『まいったね。』


鈴木『何がだ』


田中『いまいちピンと来ないけど…やっぱりね』


鈴木『先生だろ?』


田中『そりゃあそれもあるけど…田中もいっぱいいるしね』


鈴木『昔からあることはあるが、若い者は知らん奴が多い。きびきび働く奴は

すぐにやめるし。無断欠勤は1度したらほとんどもう来ない』


田中『それはわかるんだけど…まぁあんたは誰?掃除とかする人?』


鈴木『ならこれは』


田中『今は背広着てやる人もいるかもしれないよ?もしかして罰ゲームかなんかで』


一瞬考えたがむしろそっちでもいいかもしれない。楽だろうし。

なによりやめられたら元も子もない


桜散るころには打ち解けているかもしれん

他人にはかわからぬだろうが私は孤独なのだ

孤独であることに酔ってしまったのだ

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