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人形たちのオートマタ楽園ピグマリオン幻想曲 自動人形楽園と冥土喫茶の堕天使  automata paradise and black angel of hell cafe    小夜物語 第82話

作者: 舜風人
掲載日:2019/06/23

とりとめのない


わたくしの


楽園幻想と自動人形の


妄想に


お暇でしたら


おつきあいくださいませ








造形作家の荒木博志の「眠れるアトム人形」という作品をご存じだろうか?

まるで生きてるような?アトムがすやすやと眠っている

そんな作品なのだ。

そっと起動スイッチを入れてみたくなる。

、、、、が、、、、アトムは目覚めない。

アトムは永遠の眠りについたとでもいうのだろうか?


わたくしがこのアトム人形から連想するのは

四谷シモンの人形たちなのである。

ネット検索でググればお分かりのように

いかにも不気味な?生き人形たち(関節球体人形)が展覧されるであろう。

とくにその少女人形はもしもこんなのがわが部屋にいたら

その蠱惑感で夜も寝られない?

ということになるのだろう。そんな人形たちである。


また私は堀佳子の「生き人形」も忘れられないのである。

一般にはあまり知られていないレアな人形作家であるが

先般、借金踏み倒し事件で昼ワイドのニュースネタになったのでそれでお知りになった方もいるだろう。


四谷シモンほどではないがこの堀佳子の少女人形の不気味さは半端でない、

こういう人形たちはこの俗世間でどう受け入れられて行くのだろうか?

それともただのあだ花にすぎないのだろうか?

隠花植物のようにひっそりと陰で咲いて、、やがて闇から闇に消えてゆく

そんな陰の存在なのだろうか?

確かにこういう人形の存在はその俗化形態としては

堕天使としてのセックスドール、つまりダッチワイフへと堕落してゆくのであろう。


また別のくくりでは

村上隆の等身大フィギュアの少女人形が

2003年ニューヨークのオークション会社・サザビーズにて等身大フィギュア『Miss Ko2』が50万ドル(約5,800万円)で落札されている

ということはこういうポップアートは今や市民権を得ているということなのだ。

アンディーウオホール

バンクシー

などもトンデモナイ高値で取引されている。


もはや隠花植物などではないのだろう。


だがさっきも述べたように本来この手の芸術作品は

ブラックであり

余所者であり

外れものであり


つまりアウトサイダーそのものだったはずだ


怪しげなオートマタ人形であり

怪しげな隠し部屋に飾られるべきものであったはずだ

その本質は何ら変わらないと、、、私は思う。


メイドカフェという異空間である『祝祭空間」で

冥土衣装に身を包んだ17歳の肉身の少女はしかし

その幻想性ゆえに完全なる「生き人形」と化身し果てているのだ。


その昔ヨーロッパの大富豪や大貴族はこのんで

金と暇に任せて

ブンダーカマーの屋敷、部屋を作ったという。

つまり「驚異の部屋」である。

そこは物珍しい異物であふれかえり

正に異空間を形成していた、

そこにあるのは水晶宮殿に鎮座する

オートマタの少女人形であり

宝石でできた花々や草木であり

全身が宝石でできた花嫁人形であり

金属の花嫁

あるいはアイアンメイデン(鋼鉄の処女)であったのだ。


その異空間で貴族は、、大富豪は、、、ひと時の魂の石化を体験し


あるいは自身の鉱物化を体験する。

金属の花嫁に仕えるためにあなた自身が金属化した花婿になる。


それは今やメイドカフェで異空間体験する永遠の独身者たちの

ブラックメイド(黒い侍女)に仕える冥土地獄の受刑者の姿なのであろうか?


ところで、、

その昔のオートマタ製作者は、体に障害があるものが多かったという(都市伝説?)

よく怪奇小説などで、、片目に眼帯をして、つえを突いて、背中が曲がっているという

異形の人形師が出てきたりしますよね?


ああいうイメージが人形師にはついて回ったのです。

あるいは生殖能力のないという体の人形師とか

そういう自己補完?としての他在への完全性の投影?

それが狂気の人形師、、というイメージだったのでしょう。


そういう彼らの作り出した蠱惑の少女人形はまさに

魔的なアニマとしての相貌をあらわにして

寄ってくる崇拝者たち(男)を

時に狂わせ

時に死へといざない

そうして破滅への狂騒曲を奏で続けるのでしょう。


考えても見て下さい。


すごいイケメンで

若くて

健康で

モテモテで

絶倫で?


そういう男が何を血迷って?

せこせこと、、しこしこと、、暗い地下室の工房で、、、孤独に、、、

あたら、、少女人形なんか作ったりしますか?


、、、、ってハナシですよね。


ありえないでしょ?


そう考えると先ほどのあの都市伝説もあながちウソではないのかもしれない。

、、と、、思えてきませんか?


先程少し触れた、、堀佳子の「ブラックロリータ人形」(と、私が勝手に呼んでいる)

それが女性が作っているというのが私にはだから不思議でならないのですよ。

そこには深い?心の闇が、、男の人形師以上の何かがあるのかもしれませんよね。


それがなんだかは、、残念ながら今の私にはわかりかねますが、、、、。


ところで少女人形の性別って何だと思いますか?

おいおい、、当然女性、、女だろうって?


いいえ違います。


実は、、少女人形は「無性」なのです。

なぜって?

だって少女人形は、、人形ですよ


生身の17歳の娘じゃあないですよ。


お人形であり

無機質の

塊にすぎません。


それに感情移入してつまりあなたがアニマを吹き込むから

中年独身男を迷わすような

蠱惑の

ブラックアリスや

ブラックロリータになるんですよ。


小説に登場するこれらの

蠱惑の少女たち


それは直ちに生身の少女なんかではなくって

本当は架空の、、

人形としての

アニマとしての


不在の少女像、、


つまりアイドル(偶像)にすぎないのです。


ドイツロマン派のホフマン描く

自動人形 オリンピア  しかり


リラダン描く

アンドロイド美女 ハダリー  しかり


あるいは


フィリップKディック描くところの

レプリカント美女  しかり


このような

少女崇拝

少女幻想


それは

ルイスキャロルのアリス

ノヴァーリスのゾフィー

エドガーアランポオの処女妻 ヴァージニア

そういう文学的昇華を経て

やがて俗化した巷間の三面記事を騒がすロリコン(少女性愛)として

あるいはベドフィリア(幼女性愛)としての

低下と沈殿作用を経てゆくのであろう。



リカちゃん人形で遊んだ少女たちは

やがて一人前の女になって

自分が子供を生めることを再発見して

人形崇拝から卒業する



しかし永遠の独身者たちは

成長しても自らの性を封印して

一生、自動人形の花嫁の幻想楽園に執着し続けるのだ。


現実の肉身の女が、不毛な異物としてしか感じられず、

かえって冷たい金属の、生気のない機械人形の花嫁が

限りない憧憬の対象になるのだ。


この反転

この逆転現象

これが一つの狂気であり

狂気の独身者の相貌なのだろう。



そうして、、


おそらく


未来の花嫁人形は

あなた(狂気の独身者)と添い寝して

妊娠し?

10か月後には

あなたそっくりの

赤ちゃん人形を生み出すのだろう。


それが究極のレプリカント楽園


いいえ

レプリカント地獄なのでしょうね。


近未来

レプリカントは限りなく人間に近づき全く見分けがつかなくなり

そうして生身の女のように、人間の男と恋を語るのでしょうね?



だがそこまで行かなくても

今この時代の現実風景として


巨大なドールハウスが東京にあるじゃないですか?


それはあの巨大なテーマパークなのです。


そこでは今日もまた

架空の人形キャラが

幻想の人形楽園という


魔的な、、病的な?『祝祭空間』を紡ぎ出し続けているのです、


そこではすべてがフィクションであり

操り人形たちは色とりどりの衣装を身にまとい

クリスタルガーデン・水晶宮で

永遠のファランドールを繰り広げるのだ。

そこは架空の劇場であり

パペットの楽園。祝祭劇場


だが、、、よくよく目の塵を拭って見通せば


そこは、、生命無き自動人形の墓場でもあるのだろう


天上の星辰と


地下の輝石の鉱脈と


そして


地上のパペット劇場との


聖三位一体


それが無機質の花嫁人形を取り囲んで


永遠の


ファランドール踊りを繰り広げてゆくのであろう


その巨大なドールハウスである


テーマパークにおいて、、、、、、、、、。




それが、、、、


それこそが


正に


究極の


『祝祭空間』



なのだろうから。






FIN



























お知らせ



私の作品で、、続き物、連作、シリーズものを、すべてお読みになりたい場合には、「小説家になろう」サイトのトップページにある「小説検索」の欄に、読みたい連作シリーズ作品群の「共通タイトル名」を入力して検索すれば、全作品が表示されますので、たやすくお読みになれます。


「小夜物語」  と、、入力して検索くださいませ。全作品83話がお読みいただけます。








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