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第3章 連

第3章 連



「で。なによ?そいつはゲートキーパーと名乗ったの?」


キンシーは少し驚いたように聞いてくる。

そして続けてため息混じりに…


「もし、それが本当に私の世界で言うゲートキーパーなら大変な事よ!まぁ〜有名人だけどあった事ある奴なんて今まで聞いたことないもん。」



どうやらキンシーはようやく僕が違う世界から来た事を納得してくれたようだ。

ただそれと同時に僕も違う世界に来てしまった事を認める形になってしまった。



「で。あんたがキャストしてる最中にここに飛ばされたの?」



「キンシーさん。先程から言ってる、キャストやらキャスターとはなんです?」



「あー。そうね。信じられないけど、あんた違う世界から来てるのだからこの世界の常識がわからないわよね。」


歩きながらキンシーはスッと綺麗な人差し指を立てて説明をしだした。



「キャスターとはマジックキャスターの略で、魔法や魔術を使う者の事を言うのよ。

キャストとは魔法を唱えたり、魔術の合掌、詠唱をする事を言うの。

この世界では魔法や魔術は色々な事に使われているの。

例えば。声を変えたり、姿形を変えたり、御守りを作ったり…

あなたの世界には魔法や魔術と呼ばれるものはあるの?」



僕は空を見上げながら


「僕の世界には魔法や魔術と呼ばれるものはありませんよ。そんなのおとぎ話の夢物語だと思ってた。」



「じゃ〜あんたは夢物語にやってきたんだね。良かったじゃん。」


キンシーは笑顔でそう言った。



「で、キンシーさん。話を戻しますが…

ゲートキーパーという方はどんな方なんですか?」



「あー。まぁ〜私も会ったことも見たこともないから詳しくは知らないけど…

私達のいる世界を守る存在と言われているわ。」



えっ⁉︎あのチャラついたイタリア系ファンキー野郎が??

正直信じられない。




「で。ゲートキーパーの占い結果はどうなったの?探し人はどこに居て、見つかりそうなの?」



「まぁ〜。一応占った結果的には、ゲートキーパーさんの知ってる所にいて、時間は掛かるがいずれ見つかると啓示されましたが…」


キンシーはこっちを見て

「が…?」



僕は少しうつむき加減に


「最後にあまり良くない啓示がでまして。

災害や悲惨、悲劇といった意味を持つカードがでてしまいまして…」



「それで?ゲートキーパーは?」



僕は首を少し傾けながら


「やっぱりそうですかー。では!後は頼みましたよ!

と言われて、気が付いたらこの森でした。」




「じゃ〜あんたはこれからゲートキーパー探しながら旅しなくちゃね〜」


キンシーは笑いながらそう言い放った。



「笑い事ではないですよー。知らない土地だし、知らない事だらけで何すればいいんだか…」


僕が困った感じでそう言うとキンシーは



「それじゃ〜私と旅する?私がこの世界をあんたに案内してあげるよ!どうせ私は一ヶ所には留まれないし、私の仕事のお手伝いしてくれればいいわ。どう?悪くないでしょ⁉︎」


キンシーは僕の方に振り返りながら笑顔でそう言った。




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