お家騒動とメイドとタイツ12 そこに詰まっているもの
ロリっ子の質問が答えにくくて困る。横のクレオのせいで先ほどから変な汗が止まらない。そもそもなぜ自分はこんなに困っているのだろう?せっかくの異世界である。ゴブリンやオークを相手に俺TUEEEEをやりたい!頭を使いたくない!内政だの政治だのはさっぱりなので止めていただきたい!
そんな感じで現実逃避をしているところに、クレオからの一言で現実に戻る。
「私はこの辺で失礼させていただきます。楽しい時間でした。また機会がありましたらお茶会を開きましょう。後は任せました。カトレアできますね?」
「はい!」」
その返事に満足したのか、カトレアの頭を撫でて席を立つ。やっと一息つける。
「カトレア様は、クレオ様が好きなのですね」
「はい!お兄様はいつもお優しくしてくれます!」
うーむ、クレオが死んでしまうとカトレアちゃんは泣いてしまうだろう。なんとか死なせずに円満に終わらせることはできないだろうか・・・。クレオが犯人ではないことが理想だが望みは薄そうだ。
茶会の話をカトレアによるお兄ちゃん自慢に逸らして続ける。お兄ちゃん自慢はお付のメイドに時間である旨伝えられるまで続いた。アレック、クレオ愛されてるなー。仕方がない美人ハイ・エルフメイドの自分が一肌脱ぐか。
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部屋に戻るとオフィーリアさんが腕を組んで仁王立ちしてた。可愛い。始まるお小言をニヤn・・・ニコニコと聞いてしまう。
「ちゃんと聞いていますか!」
「はい!」
「それなら反省する表情をしてください!」
「すみません。怒られることが嬉しくてつい・・・」
本音がポロリと出てしまう。やばい、変態だと思われる!オフィーリアさんに嫌われたら生きていけない!話を逸らさねば!
「あの!今日も一緒にお風呂に入っていただけますか・・・?」
本音が駄々漏れで止まらない。
「はぁ。準備が整いましたら迎えに来ますので、それまでお待ちください」
「はい!」
ひゃっほーい!溜息つかれたけど一緒お風呂を入ることを拒否されなかった!やったね!モードちゃん!
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オフィーリアさんに連れられ脱衣所に向かうと、モータンが待ち構えていた。疑問を視線に乗せてオフィーリアさんを見る。
「大勢で入るほうが楽しいと思いましたので」
そういいながら頭を撫でてくる。ついつい抱き付いてしまった。女神オフィーリアに感謝を!おっぱいをおっぱいおっぱいする前にやることをやらねば、心置きなくおっぱいできない。
「モータンさん、昼間はすみません。少し思慮が足りませんでした」
「い、いえそのお気になさらないでください!後、お預かりしていた金貨をお返ししたいのですが」
「それは、友人の証として持っていていただきたいのですが・・・」
気持上目遣いで頼んでみる。自分よりさらに身長が低いモータンにどれくらい効果があるかわからないが試してみる。モータン150cmくらいだろうか。自分のキャラクターは160㎝くらいのロリ巨乳として作ったのでそれくらいだろう。
思えば美人系ロリ巨乳エルフって願望を詰め込みすぎだろうって思う。でも、キャラメイキングの時に課金パーツまで利用して作ったのだ。それくらい許されてもいいと思う。今夜もゆっくりおな・・・観察しよう。ちなみにオフィーリアさんは170~175㎝くらい。
「は、はい!私でよければ!」
「ありがとうございます!」
どさくさに紛れてその胸に飛び込む。
バツン!
モータンが来ているメイド服の胸ボタンがはじけ飛ぶ。ボタンが隠れるようデザインされたメイド服。だがボタンを覆っている布をはじきき飛ばして自分の顔に直撃する。かなりの勢いだった。
「「ご、ごめんなさい」」
ハモって謝る。顔を見合わせて思わず笑ってしまう。外れたボタンは友情の証てして貰っておく。
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洗いっこと言いつつモータンの胸を揉む、持ち上げる、質量が違う。モータンのおっぱいには夢ではなく願いが詰まっているに違いない。
そして自分の後ろにオフィーリアさんのおっぱい。おっぱいとおっぱいに挟まれるおっぱい。約束された地、楽園、理想郷はここにあった。楽園は既にあるというのに、なぜ人は争うのか。
きゃっきゃうふふなことを話しながら湯船に向かう自分たちは理想郷の、人々の夢の体現者と言えよう。湯船に浮かぶおっぱい。まるで天上世界へ我らを導くことを暗示しているかのようである。
「何故、人は争うのでしょうね。幸せはこんな身近にあるというのに」
「・・・それは、幸せを享受している人間の傲慢です。幸せを掴むことが出来ない人は、それを言う人をきっと許せないと思います」
暗い顔で怖いことをいうモータン。何があったのだろう。以外に闇が深いのかもしれない。
「今はそんなことを気にせずのんびりしなさい」
「そうですね。モータンさんの尻尾触ってもいいですか?」
「その、ちょっと恥ずかしいです」
オフィーリアさんがモータンを羽交い絞めにする。以外にノリのいいオフィーリアさん。その隙に尻尾を堪能する。短めのしっぽがキュートだった。
そのごプリプリするモータンを二人でなだめ、楽しい時間を過ごした。
「ふぅ、少し長く入りすぎましたね。あが・・・ヒィ!?」
自分の口から悲鳴が漏れる。ふと見上げた天井に・・・。
「「ひぅ!?」」
同じものを見て悲鳴を上げる二人。
天井に張り付く変態。ホラーである。自分は奴にとんでもないものを与えてしまったのかもしれない。