智恵のお願い
10 智恵のお願い
梅太郎が去った後、元気がない智恵を見て、さとしは智恵に声をかけた。
さとし「智恵ちゃん、大丈夫だよ。梅太郎が、姫達を探し出してくれるよ。だから元気出して。」
さとしは智恵の不安を消すように、微笑みかけながら、智恵の顔を除き込んだ。
さとしの優しさに智恵は、微笑み返すのだが、智恵の不安は消えることは無かった。
その夜、智恵はサーカスのテントで一夜を明かすことになった。
さとし「智恵ちゃん今日は色々あったね。でも、梅太郎に会えて良かったね。安心して梅太郎に任せよう、今日は疲れたねお休み。」
さとしが寝ようと瞼を閉じた時、智恵がさとしに
智恵「さとし君お願いがあるの。私と一緒に姫様達を探してそして、こうなった原因を姫様達をから聞いて元の姿に戻り、一日も早く帰りたいの。だから、お願い私と一緒に姫様達を探して。」
智恵は、さとしに力いっぱい訴えた。
さとしは、智恵の訴えに答える様に力の限り頷いた。
さとし「解った。僕智恵ちゃんと一緒に姫達を探すよ。智恵ちゃんが、一日も早く元の姿に戻れるように協力するよ。早速明日から姫達を探そう。」
さとしは智恵にそう告げると智恵は安心したように微笑んだ。そのあと二人は、静かに眠りについた。