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日記形式 一。

作者:

 


 今日は散々な一日だった。

依頼者ははっきりとしない爺さんだったし、仕事をこなして戻ればそいつじゃないと喚き金は寄越さない。 挙げ句に憲兵に連絡をすると言うものだから口封じをしなくてはならないだなんて割に合わない。

依頼者の懐から金を失敬してきたが、本来貰う予定の金額よりも少なすぎる金じゃあ働き損だ。


 市場に続く赤いレンガ道を早足で歩きながら空を見上げると、雨が降りそうな暗い夕暮れで気が滅入る。

歩いている人々の横を馬車が走り抜け、邪魔だと言わんばかりに巡回の兵が睨みつけてくる。

灯りを点けた店から夕飯を買うおっさんの横から俺も小銭を出し「同じのを。」と言えば、慣れた手つきでおばさんが「はいよ、冷めないうちに食べなね。」と渡してくる。

 手軽に食べられる物にはあまり暖かいのが無いがこの店は当たりのようだ。 覚えておこう。


 夕飯を片手に家へと戻れば飼い犬が出迎えてくれた。

暗い家に灯りを点け餌を用意すると尻尾を振る。 可愛いやつめ。 俺の夕飯はやらんぞ。

コートを脱ぎ武器を外しブーツを脱ぐ。 テーブルの上にランプを置き夕飯を食べる。 暖かいのはいいな。

今日は飯を作れなかったが明日は作り置きしておこう。 少し多めに。

そうすれば飼い犬の餌に俺の夕飯が少し追加されても平気だ。


 シャワーを浴び武器の手入れをしたらランプを消して眠ることにする。 明日は常連の依頼者の所へ行こうか、手配者を狩るか。 どうでもいいことを考えながら眠っていく。

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