サターン
サターンを倒しママ(女神)を助け出すには、どうしてもある者の力が必要だ。月の裏側に閉ざされた勇者。
その封印を解くのは彼ら四人の超能力だ!
・・サターン・・
第二の月に住み、今の月の神とも友好関係を築いていたサターン。しかしある時、大量の宇宙線が第二の月に降り注いだ。その影響で第二の月の軌道にわずかなズレが生まれ、今の月を削るようにゆっくりと衝突。体積も重量も小さすぎた第二の月は、跡形もなく姿を消すこととなってしまった。そしてサターンは住むところを無くした。
宇宙を見渡せば、住めそうな星など幾らでもあるはずなのに、なぜか今の月を住みかにしたいと考え始めたサターン。
サターンも月の神と同様、争いなど好まずその能力も持ってはいなかった。しかし、あの宇宙線を浴びたとたん、相手を敵と思う心、相手を倒す絶大な戦闘能力を持つようになってしまった。
・・勇者・・
神と女神には仲間がいた。神とは違い戦闘能力に長け、しかし心は善の勇者。
サターンが月を侵略しようと攻めこんできたときは、互角の闘いを繰りひろげたが、ついには、女神がサターンにとらわれてしまった。勇者は神の制止を振り切り、サターンの示した女神開放の条件を受け入れ、女神を救出しようとした。その条件が自らの力で、自らを山に封印するということだった。
・・しかし、女神は開放されることはなく、サターンの魔力によりレオン彗星に閉じ込められてしまった。
「僕さ、きのうすごい夢をみたんだ」
「ねー翔太、どんな夢みたの?」
「それがさあ、月の神様と話をしてるんだ、あの桃太郎と僕が!」
「ふーん、おもしろい夢ね。どんな事話したの?神様ってどんな顔」興味津々の桃子ちゃん。
「話の内容は覚えてないんだ。ただ神様ってスゴいイケメンなんだよ!もうビックリさ」
「そうなんだ。神様っていったら、白い髭のおじいさんなんか想像しちゃうけどな」
確かに桃子ちゃんの言うように、そんなイメージが強いけど。まあっ、所詮夢だもんね。
「イケメンの神様かあ・・翔太君、それってもしかしたら予知夢かもよ・・」と美咲お姉さん。
「予知夢?」
『翔太、何の話だ?』
「おう、アオ。実はおまえのパパ、神様の話をしてたんだよ」
「翔太君の夢に神様が出てきて、それがスゴいイケメンの神様なんだって。本当にそうなら、私も会ってみたいな!」
「私も・・!」
これが乙女心ってやつか・・。
『嘘じゃないさ!パパはイケメンだよ。桃太郎の本見たことあるだろう。りりしい顔の桃太郎を」
「そうだったかな・・」
でも、本当なのかもな。だって奥さんはあのかぐや姫だもんな!
『ところでみんなは新月って知ってる?』
「満月と反対で、月が全く見えないこと」
『うん、美咲ちゃんの言う通りだ。月と太陽が重なった状態で、この時は月の裏側が太陽に照らされてる』
「それがどうしたんだアオ」
『その時にまたみんなの力を借りたい!新月の夜、今度が本番さ』
「本番って・・」
『サターンとの闘いだ』
「えっ」
いよいよその時が来るのか・・。
『サターンは今、レオン彗星にいる』
「彗星ってほうき星の?」
『それがどんどん太陽に近づいているんだ。このままだと近づきすぎて、太陽のエネルギーで彗星が消滅してしまう。その前にサターンを倒さないといけないんだ』
「何でだアオ、このまま待てばサターンもやられてしまうだろう。彗星と共に」
『・・それじゃダメなんだ!その彗星にはボクのママが閉じ込められている』
「なんだって・・!」
『どうしてもママを助けたいんだ。それで翔太達の力を借りるなんて、むしのいい話かもしれないけど・・』
「サターンの仕業か?」
『うん』
「サターンのやつ」
「ねー翔太、ブルーのママ助けてあげようよ!」
「翔太君・・」
「翔太君・・」
『翔太、今まで黙っててごめんよ。でも・・』
・・わかってるよ、みんなの気持ちも、アオの思いも・・。