小さな訪問者
史上最強の敵メガキングは、雷鳴の剣の前に破れ去った。しかし、レッドと王様の命は奪われ、翔太の姿も消し去った。
「翔太死んじゃったの?」涙が止まらない駿。
『駿、翔太が死ぬもんか!』とアオ。
「そうよ駿くん」と桃子ちゃん。
「翔太君は必ず帰ってくるわ。だからそれまで、この雷鳴の剣と風雲の盾はちゃんと持ってて!」と美咲お姉さん。
「うん・・翔太・・」
・・「駿、なにメソメソしてるんだ」
「翔太!」
「男がいつまでも泣いていたらダメだぞ」
「・・・」
「駿、僕達四人はアオに出会って、何を体験した?」
「何って・・リスタートライフ?!」
「そうだよ、リスタートライフだ!だからまた必ず会える。それまでサヨナラだ・・」
「翔太・・」
「ほらまた泣く」
「僕は強くなって、必ず帰ってくる。わかったか駿」
「うん、ぼくもう泣かないよ!ぼくも強くなる!」
「頼むぞ・・」
・・それから半年後、どこかの街でひとりの男の子が誕生した。わんぱくで、生意気で、負けず嫌いで・・。
そして4月、5才の誕生日に、男の子はある家をめざした。一人で電車に乗り、バスに乗って千葉県に。
「こんにちは!駿いますか・・」
「はーい!・・?誰だ」
「久しぶり駿、ずいぶんお兄ちゃんになったな!」
「・・あっ!」
完




