□第八話□
「ここだよ」
イシカがそういい、ドアー開けた。
中に入ると
そこには何故かさっきまで一緒に居たはずのネギトロやミラ、リーフもいた。
「じゃぁ、説明しようか」
イシカは少しニヤッとして俺を見た。
「何から話そうか?」
「じゃぁ、その、目?の話から…」
これに関しては俺にも少しばかり関係してそうで
俺のこれからにも関係しそうだしな。
イシカは少しむつかしい顔をして、そうか…目の話かぁとつぶやいた。
ボソッと、後ろでネギトロが
俺らもイマイチわかってないんだけどって言ってたのは気にしない事にした。
「まぁ…普通でないよな。良い風に言えば《超能力者》で、悪い風に言えば《人外》だろうな。さっき体験したろ?
リーフの能力を。
俺らは「目を移す」って言ってるんだけど。まぁいわゆる瞬間移動的なあれですね、うん。」
メリットもあるけどデメリットもあるんだけどね、と笑いながらイシカは続けた。
「じゃ、ここは何だ?俺を殺そうとした奴らは何なんだ?」
「ここは、アジトだよ。あとさっき言った気もするけど、兼俺の家。お前を殺そうとした奴らは今捜索中ってとこかな」
アジト?マフィアとかそんなんか!!
これが裏社会とかいう奴か!
…なわけないか。
「…ヤマトは、裏社会の戦争について知ってるか?」
「えっ、なにやっぱりマフィア的なあれなの!?」
少し間をあけ、意を決したかのような目で俺を見る。
「俺らの…ここのみんなは…」
「ちょっ、イシカ!?」
イシカが何かを打ち明けようとした瞬間、リーフが言葉を遮った。
「何、リーフ」
少し不機嫌になりながらイシカはリーフに問う。
「な、何もそんな…無関係な奴を巻き込むのか!?」
「ここに連れて来た時点で巻き込んでるよ。
リーフの能力でここに連れて来た以上、そのまま家にも帰せないし。」
それに、無関係でもなさそうだしな、と俺を横目で見ながらリーフに説明した。
イシカの饒舌っぷりにリーフはたじろぎ、
ご、ごめん…と言って奥の部屋にひっこんでいった。
「で、続きなんだけど…聞きたい?」