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第1章 1

1000年は遡るだろうか、かつて「一騎当千」とも謳われるサムライ達がいた。


……が、サムライ達は突如現れたバケモノ達に敗れ「サムライ」は滅び、残った人間達は今も「奴隷」としてバケモノ達に理不尽を強いられている。


「サムライは滅びた……?」

笑わせるな、滅びてなどいない。

私たち人間は奴隷だ。

今も昔も変わらずに、バケモノ達の手となり足となり働かされている。

遥か昔にご先祖サムライ達はコイツらとの戦い負け、全ての権威を失っている。故に私たちは奴隷という奴等無しでは食料すら貰えない哀れな存在となっている。

今日も奴らのために働いている。

作業は説明は簡単だが、いざやり始めるとキツイものがある

約20キロほどの岩を持ち上げ場所から場所まで運ぶのだ。

少女クロハの細身の身体では持ち上げ降ろす工程が相当キツイらしい。

「はぁ…はぁ…よいしょっと…」

岩を置き少し息を整え、また次の岩を運びに足を動かす。

この時間すら休んでいたなんて思われてしまえば即刻処罰の対象だからだ。

クロハが歩いていると1人歩み寄ってくる人が居た。

「よ、クロハ、身体大丈夫か?」

話しかけてきた男はタクト、物心ついた頃から一緒に働いてきた仲間だった。

「大丈夫に見えるなら私もあなたに負けないくらい筋肉がついたのね」

「フッハハ、違いない、今なら俺に腕相撲で勝てるんじゃないか?」

小声で冗談混じりのやり取りをした。

タクトとはそんな仲で、どちらも親の顔すら知らないからいつの間にか兄妹、姉弟のような関係である。

パシィィィィンッ!!

ムチで叩く音が響く。奴隷達の背筋が凍る。

その音の方向を振り返ってみると1人の女性が鬼型のバケモノに叩かれていた。

「おい!お前!!誰が足を休めていいと言った?テメェが止まったら他の奴らの迷惑になるのがわからねぇのか?」

「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」

女性は必死に謝罪する。

「口よりも多く身体を動かすべきだったな!」

バケモノはそう言うと大きい目で辺りを見渡す。

「ん?お前達!!」

クロハ達と目が合ってしまった。つい見入ってしまったのだ。

「お前達、今日は満月だ!我々バケモノ達は宴の日!貴様ら3人は見世物として余興に参加しろ!!」

こうして私たち3人は見世物として余興に参加する事になった。

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